さようなら
「これが真実、本当のこと。」
「驚いた?」
若葉は不敵に笑う。
その表情は、今まで見たどんなものよりも、幸福に満ちていた。
俺たちの知っている若葉では見たことがない。
「何だ?仲間割れか?」
その後ろから、一樹が言葉を投げかける。
一見、余裕を取り繕っているが、混乱していた。
一樹も、この状況が読めていなかったのであろう。
「俺は、俺たちはどうすればいい?」
「お前は、結局味方なのか?それとも。」
「敵なのか?」
その様子を皆が見つめている。
判断基準は、結局のところ、それだけだ。
味方。
敵。
若葉がどちらになるかで、今後の展開が変わっていく。
「さっきから言ってるじゃん、味方には変わりない。だから、九重一樹の急襲も阻んだ。でも、、」
「九重一樹とリーダーを、再会させることが出来た。」
「これで、私の役目は終わり。」
「ここからは、二人の時間。」
「皆の時間。」
「今まで、裏で欺いて行動してきた私の入る隙間はない。」
ここで一呼吸置く。
言葉を振り絞る。
伝える。
「さようなら、、、」
静寂の空間に、動く影が一つ。
奏だ。
「なんで、最初から、、、相談しなかったのよ、、、?」
「私だって、、リーダーだって、、、何でも聞いた、、、よ、、?」
「そうしてくれていたら、、、、」
言葉を濁す。
続く言葉が出ない。
何と伝えればいいのか、、、
「ごめん、、、ね?お姉ちゃん、、」
「さようなら、、」
歩みを早める。
後悔を後に残して。
お久しぶりです。
前回の投稿から、こんなに時間が空くのは初めてでした。
言い訳をしますと、現実での生活が忙しくなりまして、、、
ここまで空くのは、あまりないですが、遅くとも三日以内には投稿します。
次回もお楽しみにもよろしくお願いします。
読んでいただきありがとうございました。




