表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪意は常に裏側に  作者: 真っ赤なゴミ箱
第5章 そして出会う
52/85

第一歩

目が覚める。

ここは、、、



「どいて!」



押される。

体が傾く。

転倒しそうになるところをかろうじて耐える。



校舎の周辺には、たくさんの人がいる。

警察官とパトカーの姿も。



意識を失う前。

ここだった。

間違いない。


戻ってきた?

それとも違う。

アニメやゲームでよくあるタイムリープとかいうのではないはずだ。

記憶を失う薬とかいうのを注射されたはずだ。

でも、、、

あの施設の一部始終は覚えている。

記憶は鮮明にある。


第一、忘れていたら、注射のことも知らないはずだ。

なら、私の今の状況は?


能力がどうとか言っていた。

私には、見えていると。

それが、私の力?

何のことかは、さっぱり分からない。

今、すべきことは。

リーダーに連絡だ。




「リーダー、例の事件で屋上から飛び降りた生徒の名前、分かりましたよー」



声の震えを懸命に抑える。

リーダーに悟られないように。

心配をかけないように。



「飛び降りた生徒の名前は九重一樹、年齢は17歳。所持していた生徒手帳から判明した、とのことです。」



リーダーの反応が気になる。

どう思われるのか。



「、、、ちょっと待て。九重一樹だと?お前、それは本当の情報か?」



ほら、リーダーも動揺してる。

私が見てきたものは本当。

そこには、母親と思われる人物もいた。

これは、伝えない方がいいだろう。



「本当ですよー、間違いないです。」



精一杯の強がりを出す。

本当は、その現場を見たわけではない。

一樹の生存は、ほぼ絶対的なものとなっているが、母親は既に死んでいる。

会ったのは、母親の方。

飛び降りたのが、九重一樹なんていう情報は、ただの作りものだ。



「、、、、、」



沈黙が流れる。



「どうしたんですか?黙っちゃって。」



また強がってみる。

今は、本当のことを言うべきではないんだ。

今は。



「すまん、後にしてくれ。少し考えたい。」



電話が切れる。



「、、、、」



これで大丈夫だ。

私にも、明確な役割が出来た。

ただ言われたことをやっていただけの自分とは違う。

リーダーは、私の情報を元に再び調査に熱を入れるだろう。



必ず、二人を再会させる。

その第一歩がここから始まっていた。


























若葉の始まりです。

ここから、彼女は役割を持ち始めました。

それが、彼女の全て。

読んでいただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ