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悪意は常に裏側に  作者: 真っ赤なゴミ箱
第4章 昔に戻りたい
39/85

信じる強さ

場所は2階。

自分たち以外、人影がなく、物音一つしない。

ただ足音だけが闊歩する。

どちらも口を開かない。

開けない。

お互いの心情が分からない。



何せ数年ぶりに会うのだ。

しかも、妻と。

あり得ない。

何故ここで?

一樹が出てくるなら、まだ分かる。

それに出てきてくれるなら、こっちにとっても都合がいい。

話したいことは、山ほどある。

だが、雅子。

お前は、その一樹の手によって殺されたはずだ。

生きているのは、おかしい。

雅子は死んだ。

だから、一樹もこの訳の分からない施設に連れてこられた、、、はずだ。





顔色をうかがう。

他人の空似っていう可能性を考えての行動だ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




「疑ってる?」



「!」



いきなり話しかけられた。

顔がこちらを向く。

間違いない。

その顔と雰囲気。

雅子。




「うーん、、、惜しいかな?」



「考え方としては、間違ってはいない。」



「でも、中身が違う、器が違う、、、そんなところ。」




雰囲気がガラリと変わる。

まるで別人みたいに。



「別人みたいって、、そりゃあそうでしょ、別人なんだもん。」



「、、あれ、その顔。なんで考えてることが分かったんだみたいな顔してるね。」



「奥さん、だもん、当然でしょ。」



やめろ。

その口で喋るな。

誰とも分からない人物が雅子の姿をしている。

それだけで、気分は最悪だった。



「、、、や、めろ。」



ついに口が動く。

拒絶を口に出す。



「やめろって言われても、これは家族の問題だしね。」



「やめれない。やめると言えば、あの子でしょ。」



「貴方がさっきから、一緒にいた子。べったりしちゃって。」



「浮気でもしてたの、、、?」



「まぁ、私は肝要だから許しちゃうけど。」



一緒にいた子?

奏!

そうだ。

こいつに気を取られて失念していた。

頭に血が上って、こいつと階段で会ったあたりから記憶が、曖昧だ。



「どこだ、どこにいる!」



「何々、急に怒鳴って。どうかしたの?」



「奏だ、どこにやった!」



「、、、あの貴方にべっとりしていた淫乱女のこと?」



「さぁ?私は階段で貴方から引きはがしただけだし。」



「それ以上は何もしていない。」



「まぁ、、、それ以前にあいつがどうなろうが別にどうでもいいじゃない?」



「だって、今からは家族の時間なんだから。」



2階もかなり奥まで進んできた。

2階、、、

本来なら、奏と一緒に来ていたはずだ。

そして、1回同様に調査をする。

そこから、また何か進展する。

そうなるはずだった。

奏、、、、、、

無事でいてくれるといいが。



さっきの会話で分かった。

というより、元から死んでいた。

当たり前だ。

この目の前の人間。

雅子。

その皮をかぶった別人。

こいつは許せない。



奏が心配だ。

だが、この危険な状況。

元より、本人も覚悟していたはず。

何年も調査に付き合ってもらっていたから分かる。

彼女は強い。

作戦は変わってしまった。






ここから先は、未知の領域だ。




少し間が開いてしまいました。物語は続きを描いていきます。信じる力というものは偉大だというお話です。雅子と奏を対比して描いてみました。いかがでしたか?次回もお願いします。読んでいただきありがとうございました。

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