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悪意は常に裏側に  作者: 真っ赤なゴミ箱
第4章 昔に戻りたい
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最善の方法

「あそこだ、見えるか?」



「あんな分かりやすいところにあったのね。見落としてたわ。」



「ちょっと待ってください。」



「本人はあそこにいるはずだ、間違いない。」



「でも、警備が厳重よ。どうするの?」



「一樹は友人だ、ずっと見てきた。それは弓子も同じだろう?」



「ええ、分かってる。」



「一樹はこの状況を面白がっている、そして、必ず動く。自ら。」



「警備は厳重だが、出入り口はあそこだけだ。必ず出てくる。」



「ひたすら、待つってわけね。」



「そうだ。」



「勝手に話を進めないでください!」



「これはどういうことですか?正面突破なんて。」



「作戦もへったくれもないじゃないですか。」



「これしかないんだよ、この方法しか。」



「それに正面突破ではない、そんなにリスクが付きまとうわけじゃない。」



「ただひたすらにあそこが見える位置、正面で待つ、それだけだ。」



「一樹には自分から出てきてもらう。」



俊の作戦。

というより方法に近い。

ただ待つ。

それだけ。

正面から入るのは、困難。

出入り口は一つだけ。

よって、この結論に至ったらしい。



「だからと言っても、ただ待つだけだなんて。」



「何かこちらからできないんですか?」



「研究の妨害をするとか、向こうの不利になることを。」



「それこそリスクが高くなる、ここの連中だ、邪魔したら何されるか。」



「分かってくれ、これが一番だ、弓子と練って考えた、最適解なんだ。」



「待つことも必要よ、それにこの方法は今後の展開にも有利になりうる。」



「私と俊、それにさっき貴方に話したように私たちは、一樹とあなたのリーダーが自然な形で再会、修復に至ることを目標としている、あの写真のように。」



「私と俊は一樹の友人、貴方に至ってはただ一樹の父親と仲がいいだけで、接点は一切ない、違う?」



「、、、そうです。」



「これはあくまでも家族の問題、過剰に口出しはできない。」



「私たちの役目はサポート、裏方の。」



「それにはこの位置が一番、緊急時に。」



「逆に言えば、基本はここで見守る、それぐらい。」



「ちょうどいいのよ、これが。」



「でも、、でも、リーダーはまだ知らないんですよ、その、、息子さんの本当の姿に関して。」



「きっと動揺すると思います、、、いえ間違いなく。」



  

弓子の目を見据えて言う。

しかし、こちらの心情なんて知らないかの如く弓子は顔色を一切変えない。



「その程度なの?貴方のリーダーは。」



「何年も探してきたんでしょ?それにその意見は貴方の主観でしかない。」



「私はそのリーダーなる人物に会ったことはない、、けど。」



「探してきた人がやっと見つかったんだ。事実はどうあれ落胆より喜びが勝るはず。」



「私は一樹が元に戻ってくれることを信じてる、、俊も。なら貴方は?」



「信じるしかないでしょ。今は。」



「全てはあの二人にかかっている。」





未だに真実を知らない章。

一樹は動きだしている。

そして、2人のことを信じるものが3人。

あくまでも家族の問題。

互いの距離は近づきつつある。

章が、真実に触れる瞬間は近い。







3人のすぐ近く。

そこに潜む影があった。



「なるほどね、、家族の問題か。」



笑みを浮かべる。

醜悪な笑み。



「なら、私も関係者よね。」







俊の提案した作戦、、、それは意外なものだった。前回の話し合いに出てきた作戦ですね。かなり地味な作戦ですが、効果は果たして、、、? そして、ラストの場面に出てきた人物。まぁ、誰かは皆さん、もうお分かりかと。こんなところで次回に続きます。読んでいただきありがとうございました。

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