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悪意は常に裏側に  作者: 真っ赤なゴミ箱
第3章 本当の姿
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変わらないはず

いつもと何ら変わらない時間が流れている。

普段と一切代わり映えはしない。

朝早くに起きて、学校に向かい、そこで授業を受ける。

変わらない。

穏やかな時間が流れている。

教師が黒板に書いたことをただ形式的に写す。

一心不乱に写す。

写経のようだ。

心が落ち着く。

嫌なことを忘れてしまえるほどに。

このままで構わない。

僕が何をしようが、周りがどうなろうが。

そういえば今日は何日だっただろう?

何曜日だっただろう?

何かの記念日とか?





そんなはずないか。

だって、そんなことどうでもいいんだもの。

ずっとこのままで。

前を見る。

教師が黒板に何やら書き記している。

数字とも文字とも見当がつかない。

右を見る。

弓子の座っている席がある方だ。

彼女の様子も普段と変わらない。

変わらなさ過ぎて、周りと同化してしまっている。

ただペンを動かしている。

左を見る。

俊の席があったはずの場所だ。

今は他のクラスに移ってしまっている。

それ以外は変化なし。

後ろを見る。

、、、、

これも慣れたな、すっかり。

母親の姿をした研究員。

こちらの様子を監視している。

その視線が少しこちらから外れている。

いつもより左に向いている。

そちらに向けて何やら喋りかけている。

何だろう。

そこには何もないというのに。

ひとしきり喋った後、目線が教室後方の扉に向かう。

そして、研究員は笑みを浮かべた。

その扉から誰かが出ていく気配がある。

変化はそれだけ。

再び静かになる。

、、、、



誰かが出ていった?

誰だ?

教室にいる人数は変わっていないはず。

そのはずだ。

前の入り口は?

ふと見てみる。

だが、目線はそちらに向かなかった。

その横。

弓子が座っている席。

彼女は後方に向かって、真剣な眼差しを送っていた。


そろそろ一樹視点も組み込んでいきます。互いの視点が複雑に絡まりあっていきますが、真実は単純なものです。次回はどうなるのか。お楽しみに。読んでいただきありがとうございました。

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