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悪意は常に裏側に  作者: 真っ赤なゴミ箱
第1章 気づけなかった僕の過ち
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恐怖の片鱗

僕の一日は一杯のコーヒーから始まる。

昔は苦くて飲めない、なんて言ってたコーヒーも高校生くらいになると良さが分かってくる。

これも一つの成長なんだろうか?



「行ってきます。」



そして僕は学校へ向かう。

一時間目の授業は数学である。数字というものほど正直なものはない。

なぜなら、結果がそのまま反映されるからだ。この特性は僕の性格に合っている。

幼馴染の弓子はそんなこと言わないだろうけど。

そうこうしているうちに一時間目の授業が終わろうとしていた。



「今日のこの問題教えて。」



授業が終わってすぐに弓子が僕の席に近づいてきた。

この光景は僕たちの間で当たり前になっている。

彼女の名前は田代弓子、僕と同じクラスに所属している。俗にいう幼馴染という間柄でそれ以上の関係はない。

唯一、他の幼馴染にはない関係というならばこれになるだろう。



「うっ、、、」



この頭痛のことである。

僕の得意科目は昔から数学なのだが、人に教えるときにだけしばしば痛みを生じることがある。

小学校で算数、中学校で数学の簡単な問題を解いていた時は、まだ声を出さずに十分我慢できる痛みだった。だが、年が経つにつれてその痛みが増してきているように思う。思わず、声を出してしまうほどに。



「大丈夫?少し休む?」



と弓子が言う。



「平気平気。数学は好きだから。」



と僕は気丈に振舞う。

だが、内心は危機感を感じていた。

これ以上は弓子や俊に迷惑をかけてはいけない。

どうにかしなければ。

すると、教室の入り口からこちらを見つめるものに気が付いた。

俊だ。


佐山俊。この高校で知り合い、仲良くなった関係だ。少々、口調の荒い面もあるが弓子と同様に一樹のことを気にかけてくれる。



「一樹、また数学やってんのか。体に気をつけろよ。」


と俊が言う。



二人からの温かい言葉。

僕はいつも救われている。

だからもうあの事件は繰り返してはならない。

思い出してはいけない。

もし、おもいだしたらきっと。



その瞬間、脳内にあの光景が呼び起こされる。

白いベッドに寝ている自分。目の前に広がるのは天井ばかり。冷たい目をした看護師。

レントゲンをこちらに見せて何かをしゃべっている医師。室内は薄暗い。

なんだこれは。

怖い。

これが僕の頭痛の恐怖。

考えるな。

何か別のことを。


その瞬間、僕の意識は途絶えた。









謎の頭痛。その意識の中で垣間見える光景の正体とは?

多くの謎を散りばめつつ、物語は進行していきます。

次回はもう少し深く掘り下げていきます。

読んでくれた方々、ありがとうございます。

では、また次回に。

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