語る口2
「僕たちも影で動いていた。そして、その真実に気付いた。」
「だが、だからといってそれを本人に悟られるわけにはいかない。だから、」
「、、待って、一回整理させて。」
「ごめんね、急ぎすぎた。確認したいことは?」
「飛び降りたのは、大宮大悟。そして、今現在ここの主任研究員をしているのが九重一樹。これに間違いはないってこと?」
「そう、これも情報の食い違いと一樹自身の能力が生んだ結果だ。」
「思い返してみてくれ、まず君のリーダーは偶然その場にいて飛び降りたのを見た。だけど、そこでは誰が飛び降りたのかは分かっていない状況なんだ。」
「そう、だから私達が調べた。誰が飛び降りたのかを。そして、それはすぐに判明した。ある報道機関からの情報で九重一樹で間違いないとのことだった。」
「単純なことさ、君のリーダー以外は真実を見ることが出来ていない。なら、その報道機関は?」
「この情報は真実なんかじゃない?そういうことになる?」
「そう、情報は持ち帰られたが、報道されることはなかった。あの場にあれだけの数の人間がいたにもかかわらず。」
「報道機関だけじゃない、警察の対応も見ていて不思議だった。」
「特に大した検査もせずに、その生徒が持っていたものだけで、断定した。」
「生徒手帳さ、これも一樹の作戦の内だったらしい。」
「もちろん、本来ならこんなずさんな捜査はありえない。
「一樹の能力があってこそだ。」
「、、、、」
探していた人物が別の人物?
リーダーの探している人は、ここの主任研究員。
真逆だ。
リーダーが知らずに本人に会ってしまったらどうなるのだろう?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
何十年も必死に探してきた相手だ。
あの事件を起こしてから、行方が知れなかったままの。
リーダーは信じていた。
一樹が、息子がそんなことをするはずがないと。
何かの間違いだと。
その人物が、ここの主任研究員をしている。
私には学校にしか見えていないが、リーダーには違う施設に見えている。
そんなところの主任。
得体のしれない。
リーダーがどういう反応をするかは手に取るように分かる。
小さいころから近くで見てきたから。
だとすると、まずい。
本当の真実を知ってしまったのは、私ただ一人。
作戦のため、別れてしまったから伝えるすべがない。
「リーダー、、、、」
どうか、どうか会わないで、、、、
かなり核心に迫ってきました。次回も盛り上げていきますので、よろしくお願いします。読んでいただきありがとうございました。




