語る口
「この会員証の佐山俊君?それにこの田代弓子さんもこの場所にいて、協力者?」
「そう、偶然だけどね。」
「でも、この施設に君たちを呼んだのは僕。」
「君たちはこの施設、表向きは学校なんて言ってるけど何かがおかしい、違うことに気づいた。そうだよね?」
「うん、気づいたのは私じゃないけど。異変を感じたのはリーダー。現に私は、手伝いをするためについてきたけど、私の前に広がっている景色は普段通っている学校と大差ない。」
「ただ信じてついてきただけ。リーダー必死だから。」
「一樹だよね?探しているの。」
「そう、もう何年経つのか分からない。お姉ちゃんが若いころかららしいから。」
「でも、何でこの場所が怪しいと思ったんだろう?」
「この前の飛び降り事件。ここであったでしょ。」
「、、、、あれか。」
「でも、君たち勘違いしてない?」
「?」
「飛び降りたのは誰なのか。」
「九重一樹。リーダーの息子。」
「そう、皆そう思うんだ。初めは。」
「その様子だと、まだ君のリーダーは会ってないんだね、その飛び降りた生徒に。」
「この場所の異変に気付ける時点で、君のリーダーは何かの能力を持っているといっていい。」
「本人を見れば違うと気づくはずさ。」
「飛び降りたのは、大宮大悟。ここの元主任研究員だった男だ。」
「君たちの探している九重一樹。彼は今ここの主任研究員をしている。」
若葉は耳を疑った。
明かされたその真実に。
なぜこの勘違いが生まれたのかを次回で深めていきます。読んでいただきありがとうございました。




