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悪意は常に裏側に  作者: 真っ赤なゴミ箱
第3章 本当の姿
23/85

奥深くに2

白衣を着た九重一樹。

それはとても懐かしい姿だった。

俺自身、忘れてしまっているほどに。

これを見て思い出した。

でも、なぜこんな場所にこの写真が?



「その子がどうかしたの?私からはあまり判別できないけど。」



「間違いない、一樹だ。」



「、、、ほんとに?」



「ああ。」



この写真の一樹はまだあの頃のままだ。

母親殺害事件が起こった時の。

だとすると。

あの事件の後、一樹の身柄はこの施設に?

何のために?




おかしなことはいろいろある。

あの事件。

一樹の新薬投与により、母親殺害とみなされた。

だが、あの時に雅子が作っていた薬はまだ完成していなかったはずだ。

誰かがあの薬に一手間加えて、完成させた?

そういうことになる?

あの時、雅子の傍にいたのは一樹だけだ。

それよりも前から雅子の実験を見ていた一樹。

その一樹なら薬を作ることもできるのか?

事件を公表しない代わりに、施設でその頭脳を生かす。

そうさせられたのでは?





まだある。

この施設での飛び降り事件だ。

情報では、一樹本人と断定されたとあった。

あの場には、多数の野次馬。

それに警察がいた。

早すぎる。

まるでこうなるように仕向けられていたかのように。



「まだこの裏に何かあるね。」



「ん?どこだ?」



「ここ、ここ。引き出しの裏って言えばいいのかな?」



「、、、引っかかっているな。」



「一回外さないとダメかも。」



「やってみる、任せろ。」




思いっきり引っ張ってみる。

すると。

引き出しは案外簡単に外れた。

そして、その奥深くに。

何かが複数個、張り付けられていた。




「名札かな、それもたくさん。」



「みたいだな。」



名札に書かれている名前はどれも同一人物を指していた。

大宮大悟、大宮大悟、大宮大悟。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この名前、どこかで?






そうだ。

あの着信。

あれを送ってきたやつだ。

だが、予想だにしていないなどといっていた。

 




頭が混乱する。

あいつもここの人間なのか?

ここで働く研究員。

一樹と同じ。



「主任って書いてあるね、偉い人なのかな?」



「使えるかどうかは分からない。だが、手掛かりには違いない。」



大宮大悟。

こいつに会えれば。


--------------------------------------------------------------------------------


「そろそろ調べ終えた感じじゃない?」



「大体な、これ以上探しても埒が明かない。一旦出よう。」



気が付けば、時計の針はほぼ一周していた。

かなりの時間、調べることが出来たようだ。

特に。

白衣を着た一樹が写っている写真。

同一人物の名前が書かれた名札。

成果は十分に思える。






扉に手をかける。

調べたのは1階だけだ。

時間的にまだまだいけるだろう。

扉を開く。

一人だけだとこんなに調べられなかったかもしれない。

二人に感謝しないと。






扉の向こう。

若葉の姿はなかった。





かなり進んできました。そろそろ終わるんじゃない?って思っている方。まだまだ終わらないですよ。次回もよろしくお願いします。読んでいただきありがとうございました。

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