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悪意は常に裏側に  作者: 真っ赤なゴミ箱
第3章 本当の姿
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奥深くに

脅迫。

それも有無を言わさない類のもの。

研究に協力しろという。

向こうから呼ばれたはずなのに、この返答。

一体何なんだ。

しかも、呼んだ覚えはないとまで言っている。

なら、誰がこの場に呼んだんだ?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



一向に返答がない。

やはりこちらからの言葉は聞こえてないと見える。



「よくわかんないけどさ、嫌な態度だよね。」



「無視です、無視。」



「、、、そうだな。」



調査を続ける。

場所は1階。

昇降口にほど近い資料室。

この建物に入った時に、目をつけていた場所だ。 

辺りに人はいない。

一人も。



「一応、見張り頼めるか?いつ誰が来るか分かったもんじゃない。」



「私も手伝うよー、二人で探して一人は見張りのほうがいいでしょ?若葉、お願い。」



「任せてください。」



さて。

場所が場所だ。

誰か来る前に、調べられるだけ調べないと。

何かあるはずだ。

資料室には、所狭しと物が乱雑に置かれていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これは骨が折れるな。



「これは?」



「今年度の予算案って書いてあるな、怪しいところはなさそう。」



「、、、こっちにもなんかあったよ。」



「選挙管理委員会のお知らせ、、、使えないな。」



「この奥に何か、、取れない。」



「貸してみろ、、、何だこれ?」



「どっかで撮った写真かな?」



「、、、、特に怪しいところはないかな。」



一通り、写真と思われるものを眺める。

日焼けしていて、色はあまりはっきりしていない。

どこで撮られたものなのかも、、

広大なグラウンド。

白い建物。

その前で笑っている人たち。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



一か所に目が向く。

建物の入り口で、大人が立ち止まっている。

俺たちの前に入っていった大人のように。

じゃあここは?

この建物で撮られた写真?

皆、白い服を着ている。

白衣か?



「どうしたの?そんなのただの集合写真じゃん。」



「お前にはそう見えるのか?」



「うん、修学旅行とかじゃないの。」





見つけた。

重要そうな資料。

まずこれか。

白衣を着た人たちが写っている集合写真。

全員、表情が曇っている。

そんな集合写真。

集合写真は、こんな顔で映るものじゃないだろうに。

その中、信じられないものを見つけた。



「!?」



思わず、目を見開く。

まさか。

嘘だろ。

確認する。

自分のカバンから写真を取り出す。



「どうしたの、そんな慌てて。」



「、、、、」



あった、この写真だ。

懐かしい写真。

調査のために常に持ち歩いていたもの。

見比べる。

そこには。 

色褪せてしまっているが、同じものが写っていた。

集合写真の端っこの方。

持ち込んだ写真の真ん中。

母の研究を一心に見つめていたころの姿。






九重一樹。

白衣を着ていた。



これもやりたかったネタです。個人的にはいい感じに仕上がったかなと思います。また次回。読んでいただきありがとうございました。

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