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悪意は常に裏側に  作者: 真っ赤なゴミ箱
第2章 介入する者
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傍観者から当事者へ

俺は、九重一樹の様子をずっと見守ってきた。

いや、俺たちというべきか。

彼には、特別な力がある。

危険回避能力だ。

都合の悪いことをいいように変えてしまう。

彼にとっては、あまり都合のいい力ではないからだ。

すぐそこに、真実があるのに目を背けてしまっている。

彼の能力を軍事利用しようとする動きは、彼がまだ幼い時から始まっていた。

本来なら気づくべきレベルの一般人との違い。

彼自身はもちろんのこと、彼の周囲にいる人々ですら、増幅した力により真実に目が向いていない。

俺たちがこの違いに気づけたのは、あの時からだ。

一樹が、生徒会長に視聴覚室に連れていかれた時。

ほとんど面識のない生徒会長の誘い。

何か気になった。

だから、二人の後をついて行ってみた。

彼らはそこで何かの映像を見ていた。

はっきりとは見えなかった。

ただ多少の音声は聞こえてきた。

幸福実現。

皆と共に生きていく。

個人の意思を尊重する。



これらの言葉を聞いた俺たちの感想。

どれも綺麗ごとじゃないかと。

だが、一樹は。

ただ映像を見ていたのだ。

ただ。

なにやら深く考え込んでいた。

俺たちの前では中々見せない表情。

興味がわいた。

何かあるのだろうかと。



二人で相談した。

そして、独自に調べることにした。

結果はすぐに分かった。

まず驚いたこと。

一樹は幼いころに母親を薬で殺害している。

それも自分の手で作った薬で。

さらに調べる。

目を疑った。

危険回避能力。

一樹が持っている力。

幼いころから。

そのせいで見たいものが見えなくなってしまっている。

母親殺害の事件はその過程に過ぎない。

そうみた。

だが。

また放っておくと何か起きてしまうかもしれない。

助けることが出来るのは俺たちだけ?




あの場に父親はいなかったのか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

いたら、手を差し伸べていたはずだ。

ああなってしまっているのは、近くに誰もいなかったからだろう。

一樹を助ける方法。

色々探した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして見つけた。




フリー調査機関 真実を求める会



そこの代表者、リーダーの名前が九重章となっていた。

一樹の父親の名前。

助けられる。

登録は一瞬で終わった。




フリー調査機関 真実を求める会  会員証


メンバー  新藤奏

      新藤若葉 

      佐山俊

      田代弓子


リーダー  九重章

  


メンバーはまだまだ少ないようだ。

そして、次。

章本人と、どうやってコンタクトを取るか。

見ず知らずの他人だ。

どうやるか。

この場に本人が来るように。

この方法しかない。




差出人  大宮大悟

宛先   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



いつでも来るといい。










真実を求めるならば。




極端に不安を煽る文面。

章本人なら食いつくはずだ。

後は待つだけ。









今回の部分は、一樹の思い込みがあったから助かったところです。この介入が次回以降どう作用していくのか。お楽しみください。読んでいただきありがとうございました。


補足 隻狼が面白すぎて、困ってます(笑)

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