接触2
翌日。
白宮高校前に集まったメンバー達。
「本当にこれで入れるんですか?」
「ああ。」
章の手にはある紙が握られていた。
そこには、授業参観と書かれていた。
あの着信の後、帰宅した家の郵便ポストに入っていたものだ。
まるで、こちらの思惑を知っているかのようなタイミングだった。
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中央管理施設。
一樹の心は失われたままだ。
母の姿をした研究員と再会してから。
もうこの状況を不思議と感じずに、ただ平凡に授業を受け続けている。
今はホームルームの時間だ。
「今度、授業参観が行われる、プリントを配るので後ろに回すように。」
とうとう施設の外の連中に見世物にされるのか。
騒がしくなるクラス内。
四方八方で盛り上がる話題。
こいつらも僕が見ている都合のいいもの。
それでしかないんだ。
この時の一樹は知る由もない。
この場に、父、母、息子の3人があの事件以降、集まることに。
そして、そこで起こった状況に再び振り回されることになる。
見ているものだけが全てではない。
立場が逆転することも時にはありうる。
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校門には分かりやすく、張り紙がしてあった。
そこに集まる様にして、他の保護者と思われる人達も次々と学校の中に入っていく。
その姿は何ら普通の学校と変わらない。
本当に普通の学校?
この姿を見ていると、俺の想像のほうが崩れ去ってしまいそうになる。
「どうしたの?もう行くって決めたんでしょ?ついてってあげるから。」
「そうです、行きましょう。」
「、、、行こう。」
再び決意を固める。
あまりいい感じはしない。
というより嫌な感じしかしない。
だが、この二人だ。
背中を押された。
ためらっていた僕の。
だから、俺は行く。
そして、この施設内で何が起ころうと二人だけは危険から守る。
そう決めた、章だった。
ついに施設内へ入っていきます。そして、次回は?読んでいただきありがとうございました。




