浮かび上がる過去3
僕が母を殺した。
自分で作った薬を使って。
そしてそれが、今は僕に使われている。
ここは、学校、、なんかじゃない。
実験施設。
それも僕だけに作られた。
この場所に生徒は僕一人だけ。
今まで一切の信頼を置いていた俊と弓子もきっと僕の幻想。
・・・・・・・
もう、何を信じればいいのか。
僕はそれすらも分からなくなった。
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そして、時間は再び今に戻る。
僕の体には相変わらず新薬が投与され続けている。
「!?」
「これは!?」
「今までに見たことがないくらいの数値です!」
「被検体の意識は未だに不明のまま、能力だけが先行して発動している。」
「素晴らしいです!これなら!」
「ああ、そろそろ第2段階の終了が見えてきた。」
「ここで新薬を過剰投与します。」
「ああ、頼む。」
そういった大宮大悟はこちらに向き直った。
こちらを見下ろし、こう言い放った。
「お前は真実に気付いているのかもしれない、その片鱗は今まであったからな。」
「だが、逃げようとは思わないことだ。」
「私たちはお前を逃がさない、地の果てまで追いかける。」
「無駄な足掻きは辞めるんだな。」
真実?
そんなのは分かってしまった。
抵抗しようとは思わない。
だって、薬を作った僕が悪いんじゃないか。
「実験はまだまだ続く、覚悟しておくんだな。」
僕の意識は再び光を失った。
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場面は再び保健室のベット。
両脇には俊と弓子がいる。
だが、今の僕の目には入らない。
「一樹、良かった、目が覚めて。」
「一樹、心配したんだぞ。」
「、、、、、、」
「一樹、どこかまだ具合が悪いの?」
「一樹、何かあるならしっかり言えよ。」
「、、、、、、」
一樹、一樹、一樹とうるさい連中だな。
そんなにも実験動物の体調が心配なのか?
また何か得体のしれない実験でも行うつもりなんだろ?
覚醒途中の頭で考える。
まだ意識は余りはっきりとはしていない。
先ほどは新薬の過剰投与で意識を失った。
それからここで目覚めたのだろう。
なら、一回目はどうだった?
僕の認識では一回目だが、連中の実験過程では何十回、何百回にも及ぶだろう。
確か、今と同じように保健室にいて、両脇に二人がいた。
また迷惑を欠けてしまったことを、僕が気にして二人には先に帰ってもらった。
頭を冷やすために屋上へ行った。
そこで考え事をしていて、戻ろうとした瞬間に誰かに押された。
僕はもうだめかと思ったが、意識は再び保健室へ戻った。
あの時、背中を押した誰かは白衣を着ていた。
思えば、あの時に不審に思うべきだったのだろう。
だが、奴は何を言っていた?
それが知りたい。
屋上に行けば、何か分かるのか?
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悩んでいても仕方あるまい。
屋上に行こう。
僕は物語において序盤は余り面白みがなくても、終盤にかけて面白くなっていくという構成が大好きです。序盤はどちらかというと世界観を知るというか、物語に入り込む感じですね。そして、終盤で一気に真実が明らかになり、呆然とする。これがたまらなくいいです。なので、僕の作品にもこの要素をなるべく取り入れています。まだまだ続きますのでよろしくお願いいたします。読んでいただきありがとうございました。




