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悪意は常に裏側に  作者: 真っ赤なゴミ箱
第1章 気づけなかった僕の過ち
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浮かび上がる過去3

僕が母を殺した。

自分で作った薬を使って。

そしてそれが、今は僕に使われている。

ここは、学校、、なんかじゃない。

実験施設。

それも僕だけに作られた。

この場所に生徒は僕一人だけ。

今まで一切の信頼を置いていた俊と弓子もきっと僕の幻想。

・・・・・・・

もう、何を信じればいいのか。

僕はそれすらも分からなくなった。


-------------------------------------------------------------------------------------


そして、時間は再び今に戻る。

僕の体には相変わらず新薬が投与され続けている。



「!?」



「これは!?」



「今までに見たことがないくらいの数値です!」



「被検体の意識は未だに不明のまま、能力だけが先行して発動している。」



「素晴らしいです!これなら!」



「ああ、そろそろ第2段階の終了が見えてきた。」



「ここで新薬を過剰投与します。」



「ああ、頼む。」



そういった大宮大悟はこちらに向き直った。

こちらを見下ろし、こう言い放った。



「お前は真実に気付いているのかもしれない、その片鱗は今まであったからな。」



「だが、逃げようとは思わないことだ。」



「私たちはお前を逃がさない、地の果てまで追いかける。」



「無駄な足掻きは辞めるんだな。」



真実?

そんなのは分かってしまった。

抵抗しようとは思わない。

だって、薬を作った僕が悪いんじゃないか。



「実験はまだまだ続く、覚悟しておくんだな。」




僕の意識は再び光を失った。


--------------------------------------------------------------------------------


場面は再び保健室のベット。

両脇には俊と弓子がいる。

だが、今の僕の目には入らない。



「一樹、良かった、目が覚めて。」



「一樹、心配したんだぞ。」



「、、、、、、」



「一樹、どこかまだ具合が悪いの?」



「一樹、何かあるならしっかり言えよ。」



「、、、、、、」



一樹、一樹、一樹とうるさい連中だな。

そんなにも実験動物の体調が心配なのか?

また何か得体のしれない実験でも行うつもりなんだろ?

覚醒途中の頭で考える。

まだ意識は余りはっきりとはしていない。

先ほどは新薬の過剰投与で意識を失った。

それからここで目覚めたのだろう。



なら、一回目はどうだった?

僕の認識では一回目だが、連中の実験過程では何十回、何百回にも及ぶだろう。

確か、今と同じように保健室にいて、両脇に二人がいた。

また迷惑を欠けてしまったことを、僕が気にして二人には先に帰ってもらった。

頭を冷やすために屋上へ行った。



そこで考え事をしていて、戻ろうとした瞬間に誰かに押された。

僕はもうだめかと思ったが、意識は再び保健室へ戻った。

あの時、背中を押した誰かは白衣を着ていた。

思えば、あの時に不審に思うべきだったのだろう。

だが、奴は何を言っていた?

それが知りたい。

屋上に行けば、何か分かるのか?

・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・

悩んでいても仕方あるまい。

屋上に行こう。







僕は物語において序盤は余り面白みがなくても、終盤にかけて面白くなっていくという構成が大好きです。序盤はどちらかというと世界観を知るというか、物語に入り込む感じですね。そして、終盤で一気に真実が明らかになり、呆然とする。これがたまらなくいいです。なので、僕の作品にもこの要素をなるべく取り入れています。まだまだ続きますのでよろしくお願いいたします。読んでいただきありがとうございました。

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