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悪意は常に裏側に  作者: 真っ赤なゴミ箱
第1章 気づけなかった僕の過ち
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浮かび上がる過去2

母を殺した影響により発現した能力。

都合の悪いものを都合のいいように変えてしまう力。

その力の影響は一樹自身だけではなく、周りにも影響を及ぼしてしまう。

しかし、それは一部の国や組織にとっては、喉から手が出るほど価値のあるものであった。

そんな中、保護施設に移送される予定だった一樹の身柄を引き受けたのが中央管理施設である。

実験台になる一樹の状態のケアに大変手間がかかると思われたが、その心配は杞憂だった。

理由は、中央管理施設に来た一樹が発した最初の一言にある。



「保護施設は?なんで学校に来ているの?」



研究者達は大変驚いた。

中央管理施設のことさえ、都合のいいように感じ取ってくれていたからである。

これにより、実験での工程が大幅にカットされた。

当初に予定していた段階をより早く迎えることが出来ていた。

このことですら、研究者達の想定をはるかに超えていたが、想定外の事態はまだ続く。

当時は、何の変哲もない住宅地にいきなり中央管理施設なるものが出来たので、周りの住民達は不審な目で施設を見ていたという。

施設側はこれに歯止めをかけようとした。

しかし、その必要はなかった。

九重一樹が中央管理施設にやってきた途端に噂は鎮静の一途を辿ったからだ。

いや、むしろ住民達の見方は良くなったといえる。

皆が口を揃えてこう言うからだ。



「何のことですか?そんなことあるはずないじゃないですか、そこは国内有数の進学校ですよ。」



一樹自身の見ている世界。

周りの住民達が見ている世界。

双方が一致したことにより、こう断定された。

一樹は実験台としてでなく、普通の学生として自分を見ているのだと。




この学校に、生徒は一樹ただ一人。

周りは、僕を実験動物としてしか見ていない研究者ばかりだ。

・・・・・・・!?

そこでまた思い出す。

俊や弓子は?

いつも僕の傍にいてくれた大切な友人。

いつも僕の傍にいた?

僕が保健室にいる時も。

ああ、そうか。

二人とも僕を気遣って傍にいたわけではない。

あくまで、データを取るためだ。

実験のための。

二人は前からよく夢にも出てきた。

薄暗い部屋にいたあの看護師とレントゲンを持っていた医師だ。





今までの気になる箇所に触れてみました。

楽しんでいただけると幸いです。

読んでいただきありがとうございました。

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