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悪意は常に裏側に  作者: 真っ赤なゴミ箱
第1章 気づけなかった僕の過ち
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浮かび上がる過去

なぜ、生徒会長の名前が?

やはり何か関係しているのか?

その間にも注射器の中身が注がれ続ける。

ビンを眺めている。

視界が歪む。

・・・・・・・!?

ビンに書かれている文字が歪んで見える。

先ほどは生徒会長の名前が書かれていた。

だが。

九重雅子だと?

そこに書かれていたのは生徒会長の名前のはず。

見ている間にも名前が切り替わる。

大宮大悟、九重雅子、大宮大悟、九重雅子、、、

思い出してはいけない名前。

なぜなら、僕の中であの人はいないことになっているからだ。


-------------------------------------------------------------------------------------


九重雅子。

今はいないことになっている僕の母親。

母は僕が物心つく前からの勉強家でとても研究熱心だった。

子供ながらにその横で実験を見ていた僕は、母の喜ぶ顔が好きだった。

だが、中々成功しない研究。

初めは穏やかだった母も苛立ちを募らせていった。

昔の母に戻ってほしい。

その一心で、陰ながら僕は実験を手伝うことにした。

実験には、細かな数値のズレも命取りとなる瞬間がある。

0.1や10は同じものなのだ。



ある日、母がある実験を行っていた。

後に明るみに出てくることなのだが、裏で軍に生物兵器の提供を行っていたらしい。

その日も0.1のズレで実験失敗となっていた。

母に内緒で実験の様子を覗き見ていた僕は、既に母より先の結論に達していた。

だから、行動に移した。

母が部屋を空けていた時に、こっそり忍び込み、自分なりに配合をいじってみた。

約10分後、母が帰ってきた。

実験再開。

母が喜んでいる。

僕も嬉しい。

まさか、成功するなんて。

僕が作った薬。

母より先に完成させた薬。

つまり、母より僕のほうが優れている。

そういうことになるはずだ。

母の喜びという項目は達成した。

なら次は?

決まっている。

僕の幸福だ。

その為にはあの研究室が欲しい。

あの空間に邪魔なものは?

一つだけある。

目的を達成したものはいらない。

僕は母を殺した。

それすらも僕にとっては、薬の効果をみる実験の一部始終でしかなかった。

その頃からだ。

邪魔なものを排除して、自分のいいように解釈するという能力。

反射が生まれたのは。



書いててめちゃくちゃ楽しかった場面です。

伏線をまた入れて、既にあった伏線を回収した感じです。

次回以降もまたお楽しみいただけるかと。

読んでいただきありがとうございました。

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