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第4話 街を目指して…

 


「君は…さっきまでそこにいた竜でいいの…かな?」


 君◯名は? と言わなかった俺を褒めて欲しい!

 まぁ、それは置いといて。


 これは設定で付けた人化というスキルが働いた…ということでいいのだろうか…?

 それ以外にはないんだけどな…


 すると、座っていた紅い髪の美少女は立ち上がった。


 紅い髪の美少女は、紅い髪を腰辺りまで伸ばした美少女で、スタイルはスラリとしていて綺麗だ。

 胸は絶壁という程ではないが、少し膨らんでいて一応あると言う方が正しいほど。


 なんて感想を心の中で考えていると…


「あんたが私を作ったご主人様でいいわけ?」


 それがこの竜娘の一言目であった…


 ………

 ……

 …


 気まずそうに悠真が竜娘をチラ見していると…


「あんなさっきから何見てるわけ? 私に何かついて…る…って、きゃぁぁぁぁぁぁ!」


「ななな何見てるのよこの変態っ!私の体を見ていやらしい事考えてたわけ? その為に作ったわけじゃないでしょうね? この変態!」


 なんという言われようだろうか…

 誰だよこんな子作ったの…俺か…


「いやいや! そんなわけないだろ? 俺自身ピンチでどうしようもなかったんだ! そんな時スキルを見つけて君を作ったんだ! いやらしい事をする為じゃない! これだけは信じてくれ!」


 動揺しつつも本当の事を伝えると、


「ま、まぁわかったわ。 信じてあげる。それで? あんた名前は?」


 すっげー上からだなーなんて思いつつ悠真は自己紹介を始める。


「俺は、神谷 悠真だ」


 悠真はそう告げると無言の沈黙が続く…


「…え? それだけ? 他に何かないの?」


 至極当然な事を言われ何も言えなくなる悠真である。

 なので冗談を交えてこんな事を言ってみる…


「そうだな…好きな物は女だな!」


 またしても無言の沈黙が悠真を襲う。


 あれ? なんかこの娘の肩がぷるぷる震えているんだが…


「や、やっぱりいやらしい事の為に私を作ったんじゃない! このバカァァァァァァ!」


「ブェッ!」


 竜娘の罵倒と共に悠真に渾身の一撃のビンタが飛んできたのであった…


 ………

 ……

 …


「ま、まぁ俺のことはいいとして…君の名はなんて言うの?」


 …あ、言ってしまった。

 まぁいいさ。いいよね?


「私はあんたがレッドドラゴンて読んだからそうなっているわよ? それに私名前なんてないからあんたがつけてよ」


 そんなことを竜娘は言ってきた。


「んーそうだなー…カレン…なんてどうだ? その煌めいた紅い髪に綺麗な体、なんていうか、君そのものが可憐だなって思ったからさ…ダメかな?」


 と、素直に告げてみると。

 またしても竜娘の肩がぷるぷる震えている事に気付いた…

 また、ビンタかなぁ…痛いんだよなぁ…


 なんて考えていると…


 竜娘…いや、カレンは顔を真っ赤にしながら、


「い、良いんじゃないかしら? この可憐で綺麗な私にぴったりよね」


 と、言いそっぽを向いてしまった…


「そっか…ならこれからよろしくな! カレン!」


 握手を求めながらそういうと、


「こっちこそよろしく! 悠真!」


 握手を返しながら言ってくれるのであった…


 もちろん…全裸で…


 ………

 ……

 …


 とりあえずカレンには服を着てもらい、これからの事を話し合うことにした。


 その間にまだ全裸だと気づいたカレンにビンタされたりしたが…


「とりあえずゆっくり休みたいし、街に行きたいんだけどカレン…知らないよね?」


 一応知ってるかもしれないので聞いてみると、


「知ってるわけないでしょ? 私は今日あんたに作られたばかりなのよ?」


 なんて言葉が返ってきたが、まぁこれは仕方ない。


「てか、あんたこそ知らないわけ?」


「俺も今日この世界に来たばかりだしなー」


 そして二人とも黙り込む…

 …これやばくね?


 なんて思っていると、


 ドガァァァァン!


 という爆発音が聞こえてきた…


 またですか…


「はぁ、普通が一番…なんだけどなぁ…」


 なんて独言るのであった…

ふぅ…

やっぱり最初はツンデレですよね!

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