表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/10

第4話ー魔術を現実に

すみません。パロディ要素皆無です。

パロディ出来る状態に持って行くまで、シリアスです。

 



 マー君、マー君、なんかどっか行っちゃったみたいだけど、帰って来てよ。3つ目のお願いはどうするの?


 ああ、すまない。ちょっと興奮してしまった。だが、そうなると、3つ目は決まっている。人神様と俺、じゃない私とのコネクションを固定する事だ。人神様は、俺たちが融合したら、加護を与えられないと言っていた。その時に、加護のコネクションまで切れてしまうと大変だ。杞憂かも知れないが、たとえ最後の加護を使っても、保証しておきたい所だ。


 せっかくの女神様の加護だから、ちょっと勿体無いけど、まあしょうがないね。僕も私になった途端、加護が無くなったら困るだろうから。でも、それは人神様に聞いてみたらいいんじゃないの?


 ツグ、それは一つの願いになってしまうぞ。神格に人界の存在がものを問う。それに答えればそれは既に神の加護だ。


 ソウデスネー。神様舐めてました。あんまりにもフレンドリーなもんで。


 この願いが叶った上で、最後の交渉が必要になる。これは加護ではなく、交渉になる。だが、これが叶えられないと、今までの前提が全て御破算になる。だから、此方としては出来る限りの譲歩はしても、最低限の条件は呑んでいただかなければならない。

 それは、この加護が一回限りでないという事だ。一つだけの魔法を神官術にしても、役に立たない。何度でも魔法を神官術に改編し、使う事を認めてもらえなければ、前の三つの加護は無意味になってしまう。もちろん、君の知識からアラジンの魔法のランプの話は知っているよ。回数を無限にして欲しいという願いは出来ない。だから、対価でそれを買うつもりだ。私だけなら命が対価でも構わないのだが、それではツグを巻き込んでしまう。人神様が何を欲しがるか判らないが、もともと私は人神様の物だ。ツグに関わらない形で、何とか認めてもらうよ。




「ピピルピルピルピピルピー」

 俺は近所の神社の境内で、大声で叫んだ。大丈夫。周りには誰もいないのを確かめたし、神様と関係するなら神社だろう。人神様もこの世界の神様と関係あるような事言ってたし。



 返事がない。ただの屍の様だ。

 何、この神社、神様死んじゃってるの?もう10分もたつのに、何も出てきやしない。待たせるにしても、レスポンスタイムって奴があるよね。遅いので有名な窓達でも、マウスのアイコンが砂時計に変わるし。(そのまんま帰ってこない事も多いけど)

 僕はただ待っているのが馬鹿らしくなって、マー君に言ってみた。


 ねえ、待つだけ無駄じゃないの?もう帰ろうよ。きっと場所が違ったんだよ。


 いや、さっき叫んだ時、わずかに気の動きを感じた。ここの神は、信仰が小さくなって力が弱まっていたんだろう。直接世界神に話を伝えられず、それで時間がかかっているのだと思う。


 まあ、僕はマー君と違って、神様と話した事無いし、此処は年長で経験者の意見に従うのが正しんだろうけどね。でも退屈なのに変わりはない。


 ねえ、暇だからポケモンやってていい?神社とか結構ポイントになってるんだよね。


 ツグ、我々は神を待たせて頂いているのだぞ。不敬が在ってはならない。本来なら水垢離か滝行ができれば良かったのだが。


 マー君、僕の知識からマニアックな物だけ引き出し過ぎだよ。多分、あの人神様は君が自分を虐めても、喜ばないと思うよ。



「じゃじゃーん。呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン。お待たせ、セッチー。連絡来るのに時間かかったから、ゲームでもやって時間潰してれば良かったのに。」


 ああ、安定の人神様だ。


 マー君が即座に平伏する。此処は抵抗しない方が良いだろう。


 人神様、この度はお忙しい所を、お手を煩わせてしまい、大変申し訳ありません。このセチュリア・マーキュリー、この世界で人神様の加護を得るべく、ツグと相談して戴ける加護を決めました。過分な望みではありますが、ぜひ叶えて頂きたく思います。


「だから、セッチー硬いって。こっちからすれば、お礼なんだから堂々と要求して良いよ。ただ、創造神の規制にかかる事だと、実現出来ないけど。とりま、顔を上げなさい。」


 ははっ、寛大なる御配慮有難うございます。それでは、順番にお願いの儀をさせて頂きます。本来なら口上から述べる所ですが、人神様もお忙しい事。内容だけを伝えさせて頂きます。

 まず一つ目は、私がこの世界で神官術を使えるようになる事。その為の人神様の御加護を頂きたく存じます。


「う〜ん、いきなりそれは、難しいかな。私様はこの世界の神じゃないし、ツグ君と融合する事になるセッチーを融合後まで加護する事は出来ないよ。」


 ええっ!それでは全ての前提が覆ってしまうのですが?


「でも大丈夫。私様の加護でなくても、この世界の神様の加護で、セッチーは神官術を使えるよ。それなら、この世界のセッチーの存在自体に、加護を与えられるから。この世界の世界神はまだまだひよっ子で、魔神もいないし、龍神もいない。私様が教育してやれば、あっという間に神官術の加護ぐらい与えられる様になるから。実は、この私様の感知力によれば、既に無意識に何人かに加護を与えていたみたいだし。だから、セッチーのスペシャル感の為にも、この際神官術を神聖術にまでパワーアップさせちゃおう。正直、私様の世界では、神聖術の使える程の魔法操作力を持ってたのは、セッチーぐらいしかいなかったから、神聖術を作らなかったんだけど。だってセッチーは魔法が使えるから、不要だったもんね。

 神官術と神聖術の違いわね〜。神官術は神の加護が無いと使えません。だから、使う度に加護を受けた神様に許可を得る必要があります。神聖術は、既に神の加護を受けている者にしか使えませんが、使う時にいちいち許可を受ける必要はありません。もちろん、その加護を否定する様な事に使えば、神の加護自体が無くなってしまいますが、まあ、セッチーならそんな心配は無いでしょう。逆に使えば使うほど加護が強まって、強力になっていくと思うわよ。それに、神聖術なら、術の起動も、セッチーの無詠唱魔法と変わらない速度で起動出来る筈よ。」


 ああっ!女神様!そこまでの加護を私に与えて下さるのですか!私は失礼にも貴方様のお名前を知りません。是非この機会に教えて頂けませんか?


「私様は偏在する人神だから、場所によって呼ばれ方は違うわ。この世界の人神だと、ブッダとか、キリストとか、アラーとか呼ばれているみたいね。どうやらM型みたいだわ。私様はF型だから、そっち系の名前でセッチーが好きな様に呼ぶといいわ。」


 では、私の現在の運命を司る神として、ベルダンディ様と呼ばせて頂きます。宜しいでしょうか?


「まあ、ツグ君の知識から、凄く優しくて美しい女神様だって伝わってくるわ。藤島先生のイメージなのね。いいわよ。私様をその名前で呼ぶ事をセッチーに許します。アテナとか、ヘラとか呼ばれなくって良かったわ。」


 ええっ、女神様そんな武闘派だったんですか?


「だってセッチーに加護を与えて、魔神や龍神の使徒を倒したんだから、そんな風に思われていると思っていたわ。」


 いえ、魔王や極黒龍を倒したのは、あくまで私の意志です。それを支えて下さった、女神様の加護に、感謝以外の気持ちはありません。


「でもいいの?セッチーもう加護を2つ使っちゃったよ。もう1つはどうするの?」


 しまったー、人の身で神に問い掛け回答をもらう事、それが神の加護だと言っていたのは俺なのに!どうしよう。1つ無駄遣いしてしまった。でもここで、また改めて考え直した後もう1つ、なんて言ってしまったら、3つ目の加護になってしまう。


 マー君落ち着いて。僕達が頼もうとしていた3つ目の加護は、もう保証されているよ。1つ目と3つ目の加護はベルダンディ様じゃないこの世界の神様から受けられる。だからマー君がベルダンディ様にお願いする事はもう既に1つしかないんだよ。


 そうだな、ツグ、諫めてくれてありがとう。

 ベルダンディ様、3つ目の加護は、この世界の私の加護神と合わせて頂く事です。


 ええっ?そこはこの世界の神様に魔術改編をお願いして貰う所じゃないの?


 違うよツグ、間違っている。今後俺はその神様の祝福を受けないといけない。ベルダンディ様みたいに、俺を祝福してくれればいいが、私になった後、それを継続してくれるのはその神様に頼まなきゃいけない。1つ目のお願いはベルダンディ様が保証してくれたが、それ以降のお願いはこの世界の神様にする事だ。










シリアス先輩の監視が解けるまで、後2話ぐらいかな〜〜。

後は自由にやりますんで。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ