42話 旅の途中で
思ったよりも早く投稿できました。
首都へはおよそ一週間の予定で進んでいる。これは、馬車を使って行く際の普通に進んでかかる時間だ。
数人で馬でいくらなら5日、ほぼいないが徒歩でなら10日といったところだろうか。
そんな馬車の旅を4日、ほぼ半分が過ぎていった。
前方をヨウガ達4人のパーティーが、左側をマリナさん達3人のパーティーが、そして右側を海斗達3人で護衛しながら進んでいる。
旅は平穏で度々魔物に遭遇しながらも、危なげなく進んでいる。順調過ぎるくらい順調な旅だ。
昼は時間がないが、朝と夜は海斗達の料理を全員で食べる。
それはというのも、普通旅では極力荷物を減らすためになるべく荷物を減らすのだが、アイテムボックスを使うことができる海斗達は鍋などの調理器具や食材を持ち運び温かく、出来立ての料理を食べていた。
それを羨ましがってじっと見ていた商人も含めた全員の視線に耐えかねた為だ。
さて、出発して少ししてから分かったことなのだが、ヨウガ達のパーティーとマリナさん達のパーティーが、というよりヨウガとマリナさんの両人と言う方が正しいがあまり仲がよろしくないようなのだ。
具体的にいえば、やれ魔物を倒すのが遅いだの、移動中の話し声がうるさいだのといったどうでもいいような小さなことばかりだ。
これはあとからヨウガのパーティーメンバーから聞いた話なのだが、二人はなんと隣の家、同じ年の幼なじみらしい。
二人は初め気の合うとても仲のいい間柄だった。ある日は二人で一緒に手を繋ぎながら散歩したり、またある日には一緒に母親の料理のお手伝いをしたり、それはそれはとても微笑ましい光景であったそうだ。
これはヨウガのパーティーメンバーの唯一の同じ村出身のアランさんの言だ。
ところが、二人が9歳の年から変わっていくことになる。
ある日、ヨウガは父親と一緒に森の中に入った。そして、そこでヨウガが見つけた薬草を次の日にマリナに誇らしげに見せる。
「見て、マリナちゃん!これ昨日僕がお父さんと一緒に行った森で見つけたの」
「ヨウガくん、すごいっ!でも私もそれくらい簡単に見つけれるよ」
それに幼なじみとして当然のように対抗心を燃やしたマリナ。その翌日、つまりはヨウガが森に入った2日後に父親に頼んで森に入ったらしい。そこでマリナが見つけたのが少し珍しい、だが頑張れば1日に一本くらいは見つかる薬草だった。
それを今度は帰ってすぐにヨウガに見せて自慢したマリナ。
「ヨウガくん、見てみて。これ珍しい薬草何だって!すごいでしょ」
「僕だって負けないもんっ」
そこからはもう言うまでもあるまい。お互いに競いあって収拾がつかないようになった。それに困った大人達がその時は止めるのだが、今度は別の事で競い出す。
堂々巡りだった。
かけっこ、木登りに家のお手伝いの数。競えるものは何でも勝負した。どちらも負けず嫌いな性格の上に子どもだから常識がない。最終的には薬草探しで別々に子どもだけで森に入って、繋ぎながら二人とも仲よく大目玉を食らった。
それが終わらず、気づけば二人は冒険者。
内容は変わったが根本的には何も変わっていない。
さらには、同じ村なのにわざわざ別のパーティーを作り、未だに競い合う始末。
だがしかし、他のパーティーメンバーが言うには、喧嘩するほど仲が良いと言うものらしい。
ただそれは、出会ったばかりである海斗達三人にはあまりよく分からなかったのだが、そういうものなのだろうと思うことにした。
しかし、二人は確かにいがみ合っているが、ほんの些細なことで、大切なことはしっかりと協力できているように見えた。
そんな感じで多少のいざこざ(主にヨウガとマリナの二人)はあれど、順調に旅は進んでいった。
4日目も夜には全員で鍋を囲み、纏まって食事をしていた。夜になれば、明かりが少ない分異世界の星はたくさん見えた。
こうして4日目も順調に過ぎ、首都まで残り3日となった。
一時、こちらのミスで二重に投稿してしまいました。失礼いたしました。




