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地球の神様が異世界にクラス転移した!?  作者: 新崎 かえで
4章 魔法国家エルズルナフ
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35話 エルズルナフ到着


王都を出発しておよそ二十日。途中いろいろあったが、無事にエルズルナフに到着した。

とは言ってもまだ国境を越えたばかりで、目的地の王都まではまだ遠い。


朝一番で国境を越えて、昼過ぎには一番近くの街に着いた。

先ずは、冒険者ギルドで途中で狩った魔物の換金をするところからだ。お金に関してはゴブリンキングの分がまだ残っていたが、わざわざ魔物の討伐部位を持っておく趣味はなかったし、さっさと処分したかった。ついでに宿の場所を聞けば、一石二鳥だ。




「いらっしゃいませ、冒険者ギルドへようこそ。本日は、どのようなご用件でしょうか」

「魔物の換金を頼む」


魔物の討伐部位は海斗のアイテムボックスの中に入れてある。必然的にこうした魔物の換金、そしてお金の管理は海斗がやることになっていた。

因みに、絢斗のアイテムボックスには料理道具や食材が入れてある。


「では、討伐部位とギルドカードをお出しください」



今さらの話だが、ギルドカードにはさまざまな情報が載っている。

名前や年齢、性別などの基本的な情報はもちろん、ランクや大まかな実績が書き込まれている。


似たようなもので住民カードという物があるが、これは街に住む者は誰でも持っている身分証のようなものだ。

これがなければ、街に入ることはもちろん出ることさえ出来なくなる。


村に住む者は村で一生過ごすことが多いため、殆ど必要がないが、申請すれば領主から発行してもらうことが可能だ。

ただ、街に村で作ったものを売ったりするときには住民カードが必要となる。




「!?Aランクでしたか。申し訳ございませんが、この量では報酬の受け渡しは明日にになりますがよろしいでしょうか?」

「それでお願いします」



報酬の受け渡しが後になるのは想定内だった。

旅をして討伐部位が換金できず貯まることは珍しくない。ただ、貯まった分だけ確認するのに時間がかかることになる。

まだ後ろにも冒険者はいるのだ。いちいち一人に時間はかけていられない。その為数が少ない物はともかく、多い物は後でやっているのだ。



ギルドでの用事を終えた三人は、ギルドをあとにする。

だが、扉を出たあたりで飛鳥は気がついた。


「あ、宿の場所を聞くのを忘れてた」

「……」

「……」

「まあ、適当に誰かに聞けばいいだろ」

「そうだな」


どこか抜けている三人であった。




街を歩いている途中、三人はいい臭いのする店を見つけ、そこで昼食をとる事にした。時刻は現在昼をだいぶ過ぎていた。そのせいもあって殆ど客は居らず、直ぐに席に座ることができた。


「日替わり定食で」

「俺も」

「私もそれでお願いします」

「はいよ。すぐ用意するから、ちょっと待ってな」


この店は、さっき注文を取りに来たおかみさんと料理を作っている店主の夫婦二人でやっているらしく、温かい雰囲気があった。


少しして、おかみさんが頼んだ料理を持ってきてくれた。


「はい、お待ちどうさま」


料理はシチューのようなものにパン、それと焼き魚があった。料理は普通なのだが、出来立てで温かくとてもおいしく感じた。


料理には満足でき、会計をして出ようとした時に思い出した。


「あ、そうだ。おかみさん、いい宿知りません?」


いけない、いけない。また忘れるところだった。


「あんたら宿を探しとったのかい。なら、ここでどうだい?家は宿もやっているのさ」

「なら、ここでいいよな」


一応、絢斗と飛鳥にも聞いたが答えは分かっていた。


「ああ、いいぞ」

「ここにしましょ」

「じゃあ、二人部屋と一人部屋で」

「朝食付きで一日、銀貨一枚と銅貨七枚だ。料金は前払い。何日にする?」

「とりあえず五日で」


この街では、少しギルドの依頼をする予定だった。この街は、他国とつなぐ交易路でかなり栄えていた。その為、依頼も多く少しやっておこうということになったのだ。


「なら銀貨八枚と銅貨五枚だ。銅貨五枚はおまけで銀貨八枚だね」


あっさりとおまけしてくれる店なんて地球には殆どなかった。こういう優しさが嬉しい。


「これでお願いします」




こうして宿を無事、ゲットした。


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