31話 出会い、盗賊? その2
「空間転移」
「手伝うぞ」
そう言ったのは絢斗で真っ先に戦闘体勢、魔法を放つ体勢に入った。
突然現れた俺達に、誰もが驚いていた。展開についていけず、呆然として固まっていた。
そんななか、いち早く体勢を調えたのは、商人を襲っていたと思われる敵の方だった。
「魔法がくるぞ!!」
そう叫んだのは敵のリーダーと思われる男。
「ファイヤーボール」
使ったのは、火魔法の初級の魔法。簡単な魔法だ。
だがそれは、余り効果がない。初級の魔法は消費魔力が少ない分影響範囲が少なくまた、威力が弱いのが欠点だ。
だが、その反対に上級の魔法などは影響範囲が広く、威力が強い分消費魔力は多くなる。
その為、これらをうまく使い分けることが出来るのがいいとされている。
絢斗の魔法は、数名の敵に当たった。
そのままの調子で残りの敵を倒そうとすると、ここで助けていた商人から思わぬ横やりが入った。
「遅いわ!!とっととあの盗賊どもを片付けろ!!」
は!?
三人は思わず固まってしまった。
なに言ってんだ、こいつ?助けてもらっててこの態度、何?
そんな事を思っている間にも、商人の勢いは止まらない。
「何をやっているんだ!!とっとと助けろ!!」
「あ、助けられている自覚はあるんだ」
このタイミングで浮かんできたのは、そんな言葉はだった。
「早くしろと言っているんだ!!そこの盗賊どもを片付けろ!!」
わめき散らす声は迷惑このうえない。
どうしようかと考えていると、また意外なところから横やりが入った。
「どっちが盗賊だ!!このっ、極悪商人が!!」
そう言ったのは、先ほど一番に海斗達の突然の登場から立ち直った敵のリーダーと思われる男だった。
それにしても、いったいこれはどんな状況なのだろうか?
助けようとした商人には怒鳴り散らされ、倒そうとした盗賊と思っていたが者達は盗賊ではないと言う。
商人の方が言動からして悪に見えるのだが、襲っていたのは盗賊と思われていた方で、商人は被害者に見えた。
個人的には商人の方が悪に思えてきていたのだが、正直分からない。
どちらの味方をすればいいのか分からず、下手に動くことが出来ない。
どちらも悪に見え、正義にも見える。
さて、どうしようか。
さ~て、面白い感じになってきましたね
続きは今日か、明日には投稿する予定です




