30話 出会い、盗賊? その1
お待たせしました
王都から出てしばらくたった頃、人の気配を探知した。
「海斗、これって」
どうやら、飛鳥も気づいたようだ。
「どうしたんだ?」
そして、絢斗はスキルを持っていないため気づかなかった。
気配探知は、前衛職、中衛職用のスキルみたいなものだった。後衛職でも持っている事はあるが、余りいなかった。
絢斗をスキルを持っていないのも当たり前だった。
「300メートル先に人の気配がするな」
「別におかしいことじゃないだろ」
確かに街から街へ移動しようとするのは、別に珍しいことではない。そうなれば、他の人と出会うこともあるだろう。
だが、今回は少し状況が変わっていた。
「人数がやけに多いな」
普通、移動は5、6人、多くても十数人程で行われる。少ないのは冒険者や商人。多いのは、市民などが利用する合同馬車での移動となる。
後者では、さらに数名の冒険者がつくことになる。それで大体15人程になるだろう。
だが、気配探知の反応は30人くらいあった。いくら何でも多すぎる。
「偶然出会った知り合いでお祭り騒ぎか?」
「旅の途中でお祭りってバカじゃないの?」
「なら、生き別れの兄弟が感動の再会でお祭り騒ぎとかか?」
「そんなに変わらないじゃない。責めて、宴会くらいにしておきなさいよ」
「いや、それも変わらないだろ」
そんなどうでもいい絢斗と飛鳥の会話は華麗に無視して、海斗は空間魔法で状況を把握していた。
因みに、現在の海斗のステータスはこのようになっている。
カイト・ハヤセ
男 十六歳
Lv ∞
HP ∞
MP ∞
体力 ∞
俊敏 ∞
知力 ∞
魔力 ∞
ノーマルスキル:下級魔法適性 (火魔法、風魔法、土魔法)、下級支援魔法適性 (毒解除、麻痺解除)、魔力操作、気配探知、危機察知、隠蔽、剣術、空間把握 (new)
レアスキル:中級魔法適性 (火炎魔法、氷魔法、闇魔法、光魔法、音魔法)、中級支援魔法適性 (HP回復魔法、MP回復魔法)、マッピング、並立思考 (new)
ユニークスキル:上級魔法適性 (空間魔法、神格魔法)、アイテムボックス、鑑定、状態異状無効化、全知全能書、第三視点《鷹の目》 (new)、空間転移 (new)、合成魔法 (new)
称号:異世界の神、Lv∞のチート野郎、Aランク冒険者(new)
使ったのは、第三視点《鷹の目》だ。
これは簡単に言えば、望んだ位置の光景を見るスキルだ。
ただし、これはその位置を正確に分かっていなければいけない。つまり、具体的な位置100先だとかを決めなければならない。
そこで使うのが、空間把握だ。
これは読んで字のごとく、見えない位置の地形を知ることができるスキルだ。これと第三視点《鷹の目》同時に使っていた。
「戦闘が起きているみたいだな」
「盗賊?」
「だろうな。どうする?」
「そりゃあ、行くっきゃねぇだろ」
「私もそれでいいわよ」
という訳で行くことになった。ただ、この距離では手遅れになる可能性があった。そこで使うのが……。
「空間転移」
ほんと、魔法って便利だよね。




