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28話 ギルドマスター


「これはいったい、どんな状況だ?」


さて、状況を整理してみよう。

珍しくも静かになった冒険者。そして、唯一響くのは不気味に笑い続ける受付嬢。

おそらくこれは、ギルド始まって以来の珍事だろう。それだけ異常な光景だった。


こんな光景見たことない。まあ、見たいとも思わないけど。




「とにかく、ラウラ。とりあえず落ち着け」

ああ、受付嬢の名前ってラウラだったんだな。

そんなどうでもいいうえに、今さらな事を三人は考えていた。


「ハハ、ハハハ……っは。あれっ、私は今までいったい何を?」

どうやら、ようやく正気を取り戻したらしい。だが、記憶がないみたいだが、大丈夫だろうか。


「とりあえず、そこの三人は一緒に来てもらおうか」

それは明らかに海斗達に言っていた。まあ別に断る理由もないかと思って、ついていくことにした。




そんな感じで連れてこられたのは、少しひろめの簡素な部屋だった。奥には大きめの机があって、そのうえに何かの書類が置いてあった。

そして、扉にはギルドマスターの文字がかかれていたのは、三人全員が見ていた。



「もう分かったと思うが、一応自己紹介しておくぞ。俺は、ハルセック・ルボルト。ここのギルドマスターだ」


「で、そのギルドマスターがいったい何のようだ?」

そういったのは海斗で、それは絢斗と飛鳥も思っていた事だった。

「そこは自己紹介からやるところじゃあねえか?」

「どうせ知っているんでしょ?それなら必要ないわ」

「まあな」



飛鳥と言葉は適当に言ったものではなくしっかりとした、根拠のあるものだった。


まず、あの状況になったいきさつを責任者として聞く必要がある。だが、新人の海斗達に聞かなくても周りにはまだまだ人がたくさんいたのだ。

それこそ、他の受付嬢に聞く方が適切だろう。


そして何より、ギルドマスターが三人のことを知っている可能性は知っていた。

流石に薬草79個はやり過ぎた自覚は一応あったのだ。ついでに普通はまだ狩れないはずのゴブリン三体まではやりすぎた。


そして、それだけ目立っていればギルドマスターまで報告がいく可能性はあったのだ。

それに加え、今回のゴブリンキングまでいけばギルドマスターが出てくるのはほぼ確実だ。それだけ、ゴブリンキングは強いのだ。

間違っても新人がたった三人で倒せる相手ではない。


どちらにしろギルドマスターに会うだろうなとは思っていたが、まさかの形で会うことにはなっただけなのだ。




「まあ、いいけどな。で、お前らいったい何をやらかしたんだ?」

「大したことはしてないぞ?ただ、ちょっとゴブリンをたくさん倒してついでにそこにいたゴブリンキングを倒しただけだ」

絢斗は素っ気なく言った。だが、絶対にちょっとで片付けられる事ではない。



ギルドマスターは少しの間、呆然と口をあんぐりと空けていた。かなり間抜けな顔である。


「あり得ねぇ…………」

ギルドマスターにしてはとても弱々しかった。

まあでも、気持ちは分からないでもない。






その後、ギルドマスターの溜め息とともに三人はAランクとなることが決まった。

この事は直ぐに王都中に伝わり、やがて周辺諸国まで伝わっていった。






因みにこの後、報酬を貰いに受け付けに行ったら今度は放心情態の受付嬢、改めラウラがいた。周りの人の話によると、海斗達のゴブリン退治と目の前のゴブリンの討伐部位の数を見たら、今度はこうなったらしい。

仕方がないので、別の受付嬢にやってもらうことになった。正直、誰がやっても変わらないだろうから、早くやってくれるなら誰でもいいのが本音だ。


今度の受付嬢はサーシャという人だ。てきぱきと仕事をやってくれる人がいて助かった。




こうして、なぜか依頼よりも疲れるというよく分からないことになった。

この後、ラウラがどうなったのかは知らない。(笑)


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