2話 異世界事情
「 この世界を助け出して頂きたいのです!!」
……。
「それはどういうことですか?」
そう聞いたのは、クラスのリーダー的存在霧谷齋斗だった。齋斗は、顔良し頭良し運動神経良しと三拍子揃った人気者だ……と呼ばれている
呼ばれているとはいっても、単に俺が気にいらないというだけだ。実際には、大多数の人気がある。
「この世界は今、魔王に支配されようとしているのです」
「つまり、その魔王を倒して欲しいということですか?」
「はい」
「力になりたいのはやまやまなのですが、そんな事できるとは思えません」
今まで、地球の中でも特に平和な日本の高校生に魔王を倒して欲しいと言われても無理があるだろう。
「皆様には、様々な神々から与えられた力があるはずです」
「それって、魔法の事ですか」
誰かが興奮した声で聞いた。
「もちろん使えるはずです。」
それを聞いたクラスメイト達は、さらに興奮したような顔になった。
俺?俺は別にそんなことないよ。そう言えば、自己紹介してなかったっけ?俺の名前は早瀬海斗。まあ、カミングアウトすると実は神だったりする。
そんなわけで、神な俺はもちろん魔法くらい元から使えるから興奮したりなんかしない。
「ど、どうやって使うんですか」
そんなクラスメイトの一人が尋ねた。
「まずは、ご自分の『ステータス』を確認して、適正を調べなければなりません。『ステータス』と唱えれば、ステータスを確認することができます」
そう聞くと、俺も含めた全員が緊張しながら (俺は別の意味で)唱えた。