24話 討伐系依頼 その1
海斗「いきなり、Fランクになれたな」
飛鳥「かなり物足りない感じがするわね」
絢斗「まあ、いいんじゃないか?依頼はしっかり受けたんだから」
飛鳥「あんた達はそうでも、私は全然やって無いじゃないの!!」
絢斗「じゃあ、次は討伐系の依頼を受けてみるか」
飛鳥「それなら、鑑定何か意味が無いからね」
海斗「まあ、Fランクからは出来るからな。」
そんな感じで今回は討伐系の依頼を受けた話です。
Fランクになった海斗達は、昨日に引き続き今日もギルドに来ていた。
「やっぱりここは、討伐系の依頼だよな」
「次は、正々堂々とやるわよ」
「別に昨日だって、正々堂々とやってなかったわけじゃないだろ」
「あんなのは、正々堂々とやってたなんて言わないわよ!」
海斗と絢斗は二人揃って、はぁと溜め息をついた。
「何よ」
「「いや別に」」
飛鳥にギロリと睨まれて、二人は慌てて取り繕った。
このパーティーで一番力を持っているのは飛鳥なのだと知らしめた瞬間だった。どこでも、女は男よりも力に関係なく強い存在なのだ。
「それで、どの依頼にする?」
三人は、Eランクの依頼ボードを見ていた。
現在三人はFランクだが、一つ上のランクであるEランクの依頼までを受けることができた。
Eランクの依頼は、討伐系の依頼が大半を占める。そして、その多くがゴブリンの討伐だ。
「やっぱり、ゴブリンは多いんだな」
そんな海斗の言葉は飛鳥と絢斗も思っていた事だ。
何と言っても、ゴブリンの討伐依頼が多いのだ。 大体、8割くらいがゴブリンの討伐依頼でうまっている。
「まあ、せっかくだからゴブリンの討伐依頼を受けるか」
そう言って、比較的近くの村の依頼を受けた。
さて、ゴブリンの討伐依頼が多く存在するのには理由があった。
一番の理由は当然、ゴブリンが多く存在することだ。ゴブリンは雑食で基本的に何でも食べているため、飢えて死ぬ事はほとんど無い。また、繁殖力が高く、殲滅することが難しい。
二つ目の理由が、報酬の低さにある。ゴブリンはそこまで強くはなく取れる素材も少ないため、報酬は討伐したことによるものか村などが出す依頼報酬になる。
だが、それでは他の依頼に比べて実入りが少ないため人気がないのだ。
最後に、危険度が理由になっている。一つ目の理由で言ったが、ゴブリンは繁殖力が高い。その為、依頼されていた数よりも実際の数が多くことが多く、危険なのだ。
ある程度なら、多くとも対処は可能だが危険なことに変わりはない。ゴブリンは比較的弱い魔物だから、ある程度の高ランク冒険者ならほとんどの危険がなく、安全にこなせる。だが、ゴブリン討伐は初心者向けの依頼で報酬が少ないため、高ランク冒険者はほとんど受けないのだ。
これらの理由によって、ゴブリン討伐の依頼は多くなっている。依頼を受けているのは、ある程度の実力を持った冒険者だけだ。
そんなことは知らずに三人はゴブリン討伐の依頼を受けた。
「これをお願いします」
依頼の紙を渡したのは、昨日もお世話になった受付嬢だ。
「また、あなた方ですか。今回は変な事はしないでくださいね」
何だかんだ受付嬢に敵認定されている気がするのは気のせいだろうか。
「ゴブリン討伐ですか。冒険者登録されて二日目で討伐系の依頼を受けるなんて聞いたことないですよ。気をつけて下さいね」
そう一言つけて依頼を承認してもらった。
最後に心配するような一言を言っているところからみると、悪い人ではないのだと思う。




