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21話 その後の結末

国王達から解放されたのだとクラスメイト達が喜んでいる中、海斗と絢斗、飛鳥の三人の視線は王女に固定されていた。



「それで、あんたはどうするんだ?」

その言葉でクラスメイト達は、まだ王女が残っていることを思い出したようで、静まりかえっていた。結局、王女に裏切られた事になったわけだが、海斗に全てを任せるつもりで誰も何も言わなかった。

この場に斎斗がいたなら、また空気も読めずにわけの分からない事をわめき散らす事になっていただろう。


斎斗がいなければ、後はしっかりと空気を読めることができるクラスメイト達だったのだ。



「どうにもすることは出来ません。全てあなた方におまかせいたします」

「少なくとも、俺達三人はあんたをどうこうする気は無いんだ、理由もあったみたいだしなぁ」

「一体、何の事でしょうか。今回の事はお父様に言われ、(わたくし)自身でやると決めた事です」


意味深な海斗の言葉を王女なら理解できた筈だがとぼけるつもりのようだ。

だが、反省していないどころか開き直ったこのともとれるその言葉はクラスメイト達も我慢出来なかったようだった。

「いい加減にしろよ!俺達に謝るくらいしたらどうなんだ!」

「いいから、黙って聞いとけ」

そんなクラスメイトを止めたのは絢斗だった。


絢斗は別に王女を庇うつもりだったわけではなかった。ただ、何も知らずに人を責めるのはおかしいと思っていた。

王女には彼女なりの理由があった。それを知った上で責めるなら何も口を挟まなかっただろう。

「選ぶのはあんた自身だ。ただ、あんたの義妹はそれを望んでいないんじゃあないのか?」

「貴方に何がわかると言うのですか貴方には関係の無いことです」


「わかるぞ。直接、あんたの義妹に会って聞いたんだからな。それに、俺には関係無いって言ったか?俺達を騙そうとしていてそれはないだろ」

「今、なんて……」

それまで、何か諦めたような無気力だった王女が反応を示した。

「だから、お前の義妹に会ったって言ったんだよ」

「一体、どうやって。あの子は……、あの子がいたところはそう簡単に行ける場所では無かったはずです」

「これでも、神だからな。それくらいは朝飯前だ」

「そうでしたね。あの子は元気でしたか?」

「ああ。お前の事を心配していたぞ」

「そうですか」

そう言った王女は安心した様子だった。ずっと肩に背負っていた重いものが降りたからだろう。


王女とその義妹は似ていると思う。互いに互いを思いやることができる。それは、いいことで危険なことでもある。

相手を思いやるあまりに自分のことが疎かになる可能性があるからだ。これが均衡しているときはまだいい。だが、これはいつか必ず崩れるときが来る。その時が危ないのだ。




「もう一度聞くが、これからはどうするんだ?」

「あなた方に許して頂けるのでしたら、この国で義妹の為にできることをしたいと思います」

表情から、王女にもう迷いがないことが分かった。

「まあ、気長にやるといいさ。じゃするやつ(国王)はいないんだしな」

「はい、そうさせて頂きます」










そんなことがあってから数日がたった頃、一部のクラスメイトは足りない王宮を出る事になった。

別に、追い出されたわけではない。ただ、この世界をもっと見てみたいといった感じの理由だ。勿論、俺もその中に入っている。

一方、残りは王宮にとどまり兵士となる事になった。危険を犯したくないという消極的な考えの者達だ。それも、一つの選択だろう。

まあ、全員ある程度は力があるからどちらにしても大丈夫だろう。余り心配はしていない。


さて、王宮を出ることになった者達だが、大半が冒険者になった。海斗達三人を抜いて全員が暫くは王都で活動することになった。

流石に、いきなり旅に出ようとなんてする馬鹿はいなくてなによりだった。


海斗達は力がある為、例外とする。けして、馬鹿だからではない。

~その頃の斎斗~


「だせー!!」


牢屋一人でにいた。その後、斎斗は暫く三食昼寝つきで楽しく牢屋で過ごしたとさ。

それを見た王女が呆れて牢屋でできる簡単などうでもいいような仕事をさせたなんてことがあったとかなかったとか。


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