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20話 センチュリア王国王女の覚悟

王女の目線で書いています

(わたくし)、シオン・フォン・センチュリアはセンチュリア王国の第一王女として生まれてきた。正直、王女としての肩書きは私にとっては無用の産物でしかない。どれ程今までにこの肩書きに振り回されて来たのか数え切れない。

でも同時にこの肩書きに守られて生きていることも知っていた。私は、庶民になろうとしてもどうせ出来はしないのだから。

だからせめて、この肩書きに守られてきた分はこの国と民の為に生きると決めていた。


私は、ずっとこと重圧に耐えて生きてきた。

でも、そんな私にも唯一心から一緒にいたいと思える人がいた。人って言うより、子って言った方があっているかもしれない。

その子は、私にとっての全てだった。あの子がいたから頑張ろうと思えた。あの子がいたから、笑っていられた。

この国の為とはいっても、全てはあの子の為だった。あの子が私と一緒に笑ってくれていたら、それだけでよかったのだ。

お父様は国王をやっていて、私には構ってくれない。それを憎んでいたわけではない。あの人にはあの人なりの信念があったのだ。私にとても厳しい人だったけど、自分にも厳しい人だった。だから、それをどうこうと言うきはなかった。

でも、そんな建前を建てても淋しいものは淋しかった。

だからこそ、あの子の存在に私は救われた。

他には何も要らない。ただただ、それだけでよかった。

私の義理の妹。





それなのにあの日、私の全てだったあの子は囚われた。私のお父様によって……。


お父様は私を使って、これから召喚する勇者方の油断を誘うそうです。それは私にまだ会ったこともない人達に嘘をつけということです。

人に嘘などつきたくない。でも、それが国のそしてあの子の為になるのならやります。あの子に人質のようなことをしなくてもやりました。でも、お父様にはそれがわからないのでしょう。

それがお父様なのです。




勇者方と初めて会ったとき、これから嘘が始まるんだなと思った。魔王退治をしてくれるといわれた時、涙が出た。

それが何故なのかは私にも分からなかった。純粋に引き受けてくれたことへの嬉しさからかもしれないし、お父様に言われた通りのことができてあの子のとりあえずの安全が確保されたことへの安堵からかもしれない。ただ、これはどれだけ考えてもわからなくて、やがて考えることをやめた。

改めて考えると、それはどうでもいいことだと思った。どれにしても、何の罪もない異世界の人達に酷い行為をしている事実は変わらないのだから。


でも、私は後悔はしない。これが、私が選んだ結果だから。あの子の為の行動に後悔する気は無いんだ。











この先に勇者方に恨まれてどんな結果になったとしても構わない。

それが、私の覚悟だから。


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