小さな予感
東雲 ほのか
強がりで優しい女子。ツンデレに似たところがある。ミディアムショートヘアー女子。
東雲、ほの、ほのかと呼ばれる。
山野 茉莉
ほのかと親友
心配症にお世話やき。怒るとつり目が怖い。
ロングヘアで身長が高く、露出を好まないクール女子。
山野、やま、まり、まりりん、クール山野と呼ばれる。
河岡 みお
気が弱い少女。
心配症だし、怖がり。
セミロング。ちっちゃい。
たれめ。
河岡、みお、みおっち、みおみお。
緋内 あや
ドジおバカ。無意識少女。ゆるい。どーにかなるよー。が口癖。後先考えない。ていうか、考えない女子。
ロング。
中谷 みゆ
ららに対して以外は横暴で、乱暴者。
敵は徹底排除する。ただし、ららに対してはひ弱。セミロング。
中谷 らら
姉御肌。はたから見ると女王気取りのナルシストだが、過去に河岡を助けことがあり、今回のメンバーに打ち解けている。
葛巳蓮都
あだ名はくずみん。
自称最高級のクズ
毒舌だが、中身は別にクズくない。乱暴系。
くずみん以外では基本呼ばれない。
瀬々 海斗
いじられキャラ。何かと周りを守ろうとする。身長が高い。正義感が強い。でもか弱い。
せせ、せっせくん、かいくん、かいとくん。
悠樹 さとし
優しい。心配症。治療などに対して知識が少しある。
木葉 陽
無口コミュ症イケメン。身長が高い。
スポーツは得意。残念イケメン。誰とでも仲がいい。
新田 慎也
イヤホンをいつもつけている。
アニメをよく見ているが、批判するだけ。
ただし、たゆゆん!だけは好評。
車にかなり揺らされた。
当初思っていたほど荷物が体に当たったりはなかった。が、車の揺れは激しく、山の中に入ったあたりから何度も体が浮いている。
みんなとのおしゃべりは過去を見返ることばかりだった。中学三年生としての1年間は、思い出深く、仲をより一層深めた。主な感想は大変だっただが、今となればいい話のネタだ。
突然車が止まった。前の運転席から「地図を確認してくれ」と言われた。
周りは木と草に溢れていて、物音なんて何もない。目の前には柳無山とかかれた古びた案内板があった。
「親父、向かうのは柳無キャンプスペースだよな?」
「ああ」
という二人の会話を聞いた。
「オレパス。陽と"たゆゆん!"と類似アニメ"魔法警察小学生ぴかり!"の比較してるんだよ。」
と、イヤホンをつけた男子が答えた。
「わかったわかった。見に行きますよーだ。」
古びた案内板がある。
べろべろにはげて、色あせている。
案内板には現在地と柳無キャンプスペースと登山道と釣り場と紀伊史沢と柳無神社が書かれていた。
「お、神社とかあるんだ。明日の夜は肝試しだな。
それにしても思ったより、沢が遠いな。」
と、バーテンダーの格好の男子が隣で喋る。
「ふぇ!びくったー。
くずみん。来たなら言ってよー!」
と隣に目を向け、不満を言う。
「おーいお二人さん〜?」
と、運転席から顔を出す。
「あ、はい、ここの道であってます。」
と案内板を見ながら言う。
「おお、ありがとう。
蓮都、早く乗れ」
「はいはい、わーったよ」
車はまた走り出す。
「ねえ、ほのか?
せっせくん、なんか調子悪そうじゃない?」
隣の男子を見た。シートの高さが低いようで猫背になっている。その顔は青白くなっている。
「本当だ。茉莉はいっつもそういうところに気がつくよね。
せっせくん。大丈夫?」
「どうした、東雲さん。
かいがどうかしたか?」
「うん。茉莉が気がついたんだけど、体調が悪そうなの。
悠樹くん、頼んでいい?」
「さとし、おねがい。」
「そんなお願いしなくても大丈夫だよ。
かい。大丈夫か?」
「あ、あぁ、大丈夫だ。」
「車酔いか?」
「いや、違うんだが、気分が悪いんだよね。
花粉とかかな、こないだスギ林に行った時はなんなかったんだけどな。」
「そうか。くずみんにきいてみる」
「ああ。さとし、東雲、山野。
ありがとうな」
「お大事に〜。」
「気にしなくていいよ。じゃね」
「ほら、また無理しただろ。
さっきから息が整ってねえ。」
「ねえくずみん。せっせくんが調子悪いっぽいんだけど。」
「わかった。東雲。
おい、親父。ちょっとゆっくりにしてくれ」
「あいよ」
周りを見てみる。
せっせくんを心配してくずみん、さとし、まりが集まっている。
木葉くんと新田くんはアニメ。
ららとみゆはおしゃべりしていた。
なんとなく。なんとなく不安な感じがする。
楽しい、楽しいキャンプの始まりのはずなのに。