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新月の柳無様  作者: あつ
2/2

小さな予感

東雲 ほのか

強がりで優しい女子。ツンデレに似たところがある。ミディアムショートヘアー女子。

東雲、ほの、ほのかと呼ばれる。


山野 茉莉(まり)

ほのかと親友

心配症にお世話やき。怒るとつり目が怖い。

ロングヘアで身長が高く、露出を好まないクール女子。

山野、やま、まり、まりりん、クール山野と呼ばれる。


河岡 みお

気が弱い少女。

心配症だし、怖がり。

セミロング。ちっちゃい。

たれめ。

河岡、みお、みおっち、みおみお。


緋内(ひうち) あや

ドジおバカ。無意識少女。ゆるい。どーにかなるよー。が口癖。後先考えない。ていうか、考えない女子。

ロング。


中谷 みゆ

ららに対して以外は横暴で、乱暴者。

敵は徹底排除する。ただし、ららに対してはひ弱。セミロング。


中谷 らら

姉御肌。はたから見ると女王気取りのナルシストだが、過去に河岡を助けことがあり、今回のメンバーに打ち解けている。




葛巳蓮都(くすみれんと)

あだ名はくずみん。

自称最高級のクズ

毒舌だが、中身は別にクズくない。乱暴系。

くずみん以外では基本呼ばれない。


瀬々 海斗

いじられキャラ。何かと周りを守ろうとする。身長が高い。正義感が強い。でもか弱い。

せせ、せっせくん、かいくん、かいとくん。


悠樹 さとし

優しい。心配症。治療などに対して知識が少しある。


木葉 陽

無口コミュ症イケメン。身長が高い。

スポーツは得意。残念イケメン。誰とでも仲がいい。


新田 慎也

イヤホンをいつもつけている。

アニメをよく見ているが、批判するだけ。

ただし、たゆゆん!だけは好評。




車にかなり揺らされた。

当初思っていたほど荷物が体に当たったりはなかった。が、車の揺れは激しく、山の中に入ったあたりから何度も体が浮いている。

みんなとのおしゃべりは過去を見返ることばかりだった。中学三年生としての1年間は、思い出深く、仲をより一層深めた。主な感想は大変だっただが、今となればいい話のネタだ。


突然車が止まった。前の運転席から「地図を確認してくれ」と言われた。

周りは木と草に溢れていて、物音なんて何もない。目の前には柳無山(やなぎなざん)とかかれた古びた案内板があった。


「親父、向かうのは柳無キャンプスペースだよな?」


「ああ」


という二人の会話を聞いた。


「オレパス。陽と"たゆゆん!"と類似アニメ"魔法警察小学生ぴかり!"の比較してるんだよ。」


と、イヤホンをつけた男子が答えた。


「わかったわかった。見に行きますよーだ。」


古びた案内板がある。

べろべろにはげて、色あせている。

案内板には現在地と柳無キャンプスペースと登山道と釣り場と紀伊史沢と柳無神社が書かれていた。


「お、神社とかあるんだ。明日の夜は肝試しだな。

それにしても思ったより、沢が遠いな。」


と、バーテンダーの格好の男子が隣で喋る。


「ふぇ!びくったー。

くずみん。来たなら言ってよー!」


と隣に目を向け、不満を言う。


「おーいお二人さん〜?」


と、運転席から顔を出す。


「あ、はい、ここの道であってます。」


と案内板を見ながら言う。


「おお、ありがとう。

蓮都、早く乗れ」


「はいはい、わーったよ」


車はまた走り出す。


「ねえ、ほのか?

せっせくん、なんか調子悪そうじゃない?」


隣の男子を見た。シートの高さが低いようで猫背になっている。その顔は青白くなっている。


「本当だ。茉莉(まり)はいっつもそういうところに気がつくよね。

せっせくん。大丈夫?」


「どうした、東雲さん。

かいがどうかしたか?」


「うん。茉莉が気がついたんだけど、体調が悪そうなの。

悠樹くん、頼んでいい?」


「さとし、おねがい。」


「そんなお願いしなくても大丈夫だよ。

かい。大丈夫か?」


「あ、あぁ、大丈夫だ。」


「車酔いか?」


「いや、違うんだが、気分が悪いんだよね。

花粉とかかな、こないだスギ林に行った時はなんなかったんだけどな。」


「そうか。くずみんにきいてみる」


「ああ。さとし、東雲、山野。

ありがとうな」


「お大事に〜。」


「気にしなくていいよ。じゃね」


「ほら、また無理しただろ。

さっきから息が整ってねえ。」


「ねえくずみん。せっせくんが調子悪いっぽいんだけど。」


「わかった。東雲。

おい、親父。ちょっとゆっくりにしてくれ」


「あいよ」


周りを見てみる。

せっせくんを心配してくずみん、さとし、まりが集まっている。

木葉くんと新田くんはアニメ。

ららとみゆはおしゃべりしていた。

なんとなく。なんとなく不安な感じがする。

楽しい、楽しいキャンプの始まりのはずなのに。


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