ギルド①
さて、ギルドに来たは良いが
なんか凄く見られてる
カウンターで酒飲んでたスキンのおっちゃんやら馬鹿騒ぎしてた兄ちゃんとかが一斉に手を止めて俺の方を見ている
居心地わりい
帰るか?
俺は踵を返して外に向かって歩き出した
「ちょ、ちょっと待ってください!!」
受付嬢っぽい人が近づいてきたな
「はい?」
「あの、もしかしてあなたがドラゴンゾンビを倒したお方ですか?」
倒してはいねえけど、一応そういうことになってるのか?
「そうですけど…」
受付嬢の顔がいきなりぱあっと明るくなる
それと同時にギルド内が歓声に包まれた
なんだなんだ!?
「ドラゴンゾンビは個体によっては一国を滅ぼしますから…」
ナデシコが耳打ちしてくれた
なるほど、それでこの騒ぎか…
「ギルドマスターが呼んでいますのでこちらにどうぞ!」
受付嬢…いや制服の左胸に名前が書いてあるなえーとライネさんっていうんだな
ライネさんに引っ張られて奥の扉まで連れてこられた
「この先でギルドマスターがお待ちです。お入り下さい」
ギルドマスターねえ…きっとゴッツゴツのおっさんがいるんだろうな
まあ良い、入るか
「失礼します」
うわー、予想通り筋骨隆々のおっさんが座ってるー
傷もすげえし、歴戦の戦士ってやつか
「貴様がドラゴンゾンビを倒した者か?」
声渋いな〜、もう見た目とピッタリ
「はい…そうみたいです」
近づいて来た…怖えよ…
「本当にそうなのか?」
眼光鋭すぎだろう!
「そこまでだ!」
なんだ?やけに高い声が響いたな
「分かりました。ギルドマスター」
え!?お前ギルドマスターじゃねえの?
男が座っていた椅子の後ろから銀髪長耳の男が現れた
「疑ってすまない、いきなり現れたドラゴンゾンビをその場にいた君が一人で倒したと聞いてね。真偽のほどを確かめさせて貰った」
確かめるって言ったって俺はまだ何もされて無いししてないんだが…
「いや君のこっちに来てからの動きは精霊たちが教えてくれたよ。【流れ人】話は後にして今日は宿を用意したからゆっくりと休むと良い」
精霊?そんなのもいるのか…
そんなことより宿を用意してくれたのはありがたいな
もう疲労困憊だ
「ライネ、客人をギルドの来賓館へ案内してくれ」
「了解です!それではえーとっ…」
「客人の名前はイク殿だ」
「すみません…イク様私についてきてください」
俺の名前なんで知ってんだ?と思ったが詰所で書いたなそういえば
お言葉に甘えるとしよう
ーーーーーーーギルド来賓宿泊室ーー
「イク様、夕食は私がお運びいたしますので少々お待ち下さい」
ライネさんが言うことは俺の頭にほとんど入ってこなかった
なぜなら、部屋がロイヤルスイートもかくやというほどの超豪華仕様だったからだ
「あ…あのライネさん?」
「なんでしょうかイク様?」
「この部屋ってもしかして…?」
「はい!このお部屋はギルドにの来賓館の中でも 最上級の一部屋です!」
「ど、どうして?」
「何をおっしゃいますか!イク様はこの街を救った英雄様です!これくらいの待遇は普通ですよ!」
ここガルロっていうのか…じゃなくてなんか落ち着かないな
「それでは私は厨房に向かいますので、誤用の際はベッドの脇の呼び鈴をお使い下さい。」
ああ、ライネさんが行ってしまった。
英雄様とか柄じゃ無いんだけどな
というか…
「なんでナデシコについては何も言われないんだ?」
「それはですね…私に首輪がついてるので奴隷とみなされてるからです」
「くびわぁ!?」
そんなもんつけた覚えないぞ!?なんのプレイだ!?
でも、ナデシコの首には薔薇の彫刻があるチョーカーが付いてるし…
「これは契約時につけられました」
「なにい!?」
そんな…まさか俺の深層意識か…?
『ご主人様私にも有るのですが…お気付きでは有りませんでしたか?』
コスモスが上半身だけを出現させて首もとを示すとそこには秋桜の彫刻が入ったチョーカーがつけられていた
「その…いやだったら今すぐ外すようにするけど…」
「『嫌です!」』
即答されたか…
「本当にいいのか?」
「『はい」』
本人達がそう言うなら無理に取ることは無いか…
「イク様ー!お食事の準備ができました!」
ライネさんに確認してみようか…
「お口に合うといいのですが…」
「ライネさん、この子に首輪が付いていることは不自然ですか?」
「何を言っているのかよく分かりませんが、その子はイク様の奴隷ですよね?」
なるほど、本当に自然なことらしいな…
「いえおかしなことを聞きました」
確認が終わったところで、ライネさんが持って来てくれた晩飯をいただくとしよう
「いただきます!」
ほう、フランスパンに似たバゲットと魚らしきソテー、それにポタージュっぽい何か
普通に食えそうだがなぜだろう…あまり食欲が湧かない
「ん?」
味がしないな…こっちの味付けはこれくらいなのか?
『貴方様…今貴方様は植人一体によって植物に近くなっているのです。なので水と光だけで貴方様は生存できるようになっているのです』
だからか、確かに植物ならば味を感じないのも納得だ
「もしかして…お口に会いませんでしたか?」
まずい、ライネさんが不安そうだ
「いえいえ…すごく美味しいです」
「良かったです…」
この体にも変化があるようだ。
これからはそこらへんも確認していかなければいけないだろう




