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日常RPG  作者:
8/8

虎鎧 つづきからはじめる






(あれ、だいぶ久しぶりの気が…)



まぁいい、さっきのちびっ子はどこかへ行った。もうあんなやつが来ないことを祈ろう。






イチャイチャしたカップルが現れた!



リア充反対、撲滅運動で廃止されろ。




「見て~、虎だよ! かーわいいー!」


女はサクラを指差した!


指差すな、おい、なんだてめーは。その年でまだ現実知らんのか、着ぐるみの中は夢も希望もない人が入ってんだぞ。 それを可愛いだと、てめぇ、この距離でリアルな虎が現れても言えんのか? 貴様など5秒で来世に送られるわ!




「マジだ! でもお前の方が可愛いよ。」


男はくっっっっさいセリフをはいた。女は喜んでいるようだ。



はいはいはいはい、あれね。結局二人の世界ね、おー、熱い熱い。 ちくしょう、てめーら地球温暖化の原因の一つなんじゃねーのか? よそでやれ、人の見てないとこで愛を育めこのやろー! 虎は笑ってても中身の勇者は何も笑えねーんだよ‼



サクラははよ帰れオーラを放った! カップルはどこかへ行ってしまった。



たく、変に疲れたわ。まぁいいや、バイトももうすぐ終わりだし、適当にプラプラして…





勇者マエカワ一家が現れた。



…… なんてこったい。こいつ、王女に跡継ぎまで連れてきやがった! なんだよこのフルメンバー! さしずめこれはフィールド歩いてたらいきなりバ○モス出てきた気分だよ‼ 勝てねーよ、マジで。勝つ方法がマジでないって!




「ほらぁ、虎さんですよー? かわいいねぇ。」


勇者マエカワは親バカを発動した!



き、きめぇぇぇぇ! なんだこいつ、なんだそれは、なんだその表情は! 子供できると変わると言うが、これはもはや……進化と言っても過言ではないぞ!



「あなた、あんまり無理しないでね。最近働きづめだったんだから。」


奥さんの気遣いが発動した!


そうか、前川のやつは会社の柱なんだもんな。 それを支えてんのが奥さんと子供なわけか。 こいつなりに色々頑張ってんだな。



「まぁ、いいじゃん。家族でこういうのはあんまりなかったからなぁ。テンション上がるんだよ。」



……うん、やはりこいつはいいやつだな。時に鋭いナイフをズバズバ投げてくるけど、いいやつなのは確かだな。




「しっかし。虎さん? ご苦労さま、暑いけどぶっ倒れないでよ?」


マエカワ一家は去って行った。




……なんか、なんだろなぁ。勇者サクラ… 変わるときなのかなぁ。









「はい、皆さんお疲れ様でした! これ、サービスでうちの無料券ね!」


サクラはテーマパークの無料券を手に入れた。



… き、期待はずれ過ぎる。



サクラは50のダメージ。












ふぅ、何だか今日で、わかった気がするぞ。周りは知らない間に色々変わってんのに、俺はあんま変わってない。


勇者だの冒険だの言って、楽しんでる現状。でも、前へ進まないとな。









冒険の書、削除!



これからは、勇者サクラじゃなく…







リクルートサクラの冒険だ!




まずは履歴書書きから始めねばならない…














(一旦?) 冒険、しゅ、う、りょ、う!







ありがとうございました‼

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