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日常RPG  作者:
1/8

俺の冒険




俺の名前は杉本 桜。25歳、バイトしてるフリーター。ここに宣言しよう、俺はゲームが大好きな妄想癖をもつ言わば変人だ。



俺は自分の人生をRPGと考える、勇者サクラ、レベル25、ライフ300。武器、ネット通販で手に入れたエアガン、7千円。いつも大きめのハンドバックに入れて常備している。所持金、現在1万2千円。





今日の冒険は…大好きな少女漫画が発売なんだー!ひゃっはー、おい、酒じゃ酒じゃ、宴じゃー!


…おほん。と言うわけで、今日は本屋と言うところまで冒険だ!









宿屋(実家)を出て、歩き出す。


隣の家のおばさんが現れた。


「あらー、サクちゃん。お出かけ?」


「え、ああ。まぁ街までちょっと。」


くそ、今日も立ちはだかるか強敵め。く、ここで無駄な戦闘は避けたいのだが。


「まぁこのご時世だけど、仕事…見つかると良いわねぇ。」



グシャッ! サクラは150のダメージを受けた。 おいおい、宿屋出てそっこー大ダメージだよ。もう宿屋に引き返さなきゃいけないくらいの大ダメージだよ!もう半分だぞ、あと一撃食らったらゲームオーバーだぞゴラァァァァ!




「はは、そうですねぇ。じゃ、僕急いでるんで…」


勇者サクラは逃げ出した。勝てるかぁ、あんなやつ! レベル2万くらいあんじゃねーのかあいつ。俺の攻撃なんて当たったことねーぞバカヤロー!






ふう。駅到着。すでにライフは残り100だ。くそ、ここでも強敵出現か。


満員電車もどきが現れた。


満員ではない、がしかし。座れるわけじゃないし、入り口付近の場所も空いていない。必然的につり革を持って立っていなければならない。


徐々に俺のライフが減っていく。く、回復させてくれ、本屋を前にゲームオーバーは悔しすぎる。


ピロリロリーン。勇者サクラは目の前のそこそこな女の子を見つけた。


お、なかなか。うん、悪くない。決して悪くないよ、これ。目の保養だよこれ、角度もなかなかいいよこれ。ガン見じゃなく、チラ見。これ目の保養の俺個人のうまいやり方。


ライフが100回復した。 満員電車もどきは逃げて行った。





ふう、色々あったが無事到着。さぁ、この本屋に眠るお宝を探しに行こうか!




新刊コーナーは…あったあった。どれどれ…




明らか小学生な2人組があらわれた!



く、こいつら。俺が求める宝の前に陣取りやがって…取れないじゃないか。なんだ、買うのか、買わないのか。はっきりせぃ。



小学生な2人組は漫画を見ながら動かないでいる。


頼む、動いてくれ。俺の今日の目当ては君たちの前にあるんだ。目と鼻の先ってやつだ、頼むから…動いてよ!



小学生な2人組は逃げ出した。



やった、俺の勝利だ。勇者サクラ本日初勝利だ、I am winner!


勇者サクラは少女漫画を手に入れた! 所持金500円を失った。






うしうし、今日の冒険もなかなか厳しいものだったな。だがこのエアガンを出す事態がなくて良かった。俺にこれを抜かせたら…警察と親を見ることになるからな。






隣の家のおばさんが現れた。



「あら、サクちゃん。お帰りなさい。」




…今日はもう勘弁して。










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