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対怪獣迎撃装置操作員  作者: 藤道湖居
第1章 日本がうごくまで
6/47

2地球は止まり、再び動き出す 1

国連は紛糾している。

被害国と非被害国との間では温度差がある。

ましてや地球最強と思われているアメリカ軍や、フランス軍、NATOが戦ってもたおせなかった怪獣を相手に、国連軍として戦えと言われても、自国軍を出すのはどの国も了承しなかった。

被害を受けた金額を算出すると何兆円にものぼり、それをすべての国で負担しましょうと言われても、はいそうですかと金を出す国はない。

アメリカや中国が日本に金をだせと言ってきた時は、日本の国連代表が口からつばを飛ばして猛抗議していた。

「あ、さすがに切れた」とニュースを見ながら、弘明は思ったものである。


飛行機はとばなくなり、船も運航せず、世界経済が大打撃を受けた。

世界の工場と言われ、わが世の春を謳歌していた中国経済も見る影もない状態である。

電話線が地球のあちらこちらで不通になり、インターネットがつながらなくなった。

このまま電気がなくなり、時代が逆行していくのではないかと、世界が恐怖に陥いり、暴動が多発した。


世界は止まったのである。


そして、日本では。

輸出入がストップされたわけである。

食料が入ってこない、石油も入ってこない、製品を輸出できない。

物価は高騰し、買占めが始まり、倒産する企業が後を絶たない。

政府は、省エネを呼びかけ、輪番停電、夜間外出禁止令が発動された。

道路から車がほとんど消え、自転車が爆発的に増えた。

それでも日本では暴動は起こらず、不自由ながらもなんとか生活が続いていた。

しかし石油の備蓄もなくなりかけ、国民が暗い未来に絶望を感じ始めたそのころ。

誰かが気がついた。

怪獣が現れるのに周期があると

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