第6話
「リヴ、食堂がどこにあるか教えてくれないか?」
どこの戦錬学園にも食堂はついている。ちなみにハイレンは自己紹介が明らかに短かったため、普通よりも転校生お約束イベントが激しかった
「食堂?一緒にいこうか」
「いいのか?」
「もちろんだよ。じゃあいこっか」
二人は食堂にむかっていった。
食堂で適当なものを注文して、席についた。談笑しながら食べていると
「おーい。リヴ、ハイレン」声の方に振り返ると男の子が立っていた。横には女の子も立ってた。
「エインにフェルじゃない?どうしたの?」
「どうしたのじゃねぇよ。同じパーティーになったんだから、一緒に食事したっていいだろう」エインの言葉に、フェルもこくこく頷いた。
「俺はエイン・ヴォルフィード。おまえと同じ班。よろしくな。こっちは…」
「私はフェル・ザーリスです。よろしくお願いします」
エインのほうは、髪は短く、筋骨隆々というわけではないけど、あきらかにハイレンよりいい体格をしている。背も高いし。フェルは、ロングヘアーでおとなしそうな印象だ。リヴよりすこし華奢で背も低い。
「よろしく、エイン君、フェルさん」
「んだよ、呼び捨てでいいぞ。俺もそうさせてもらうから」
「私も呼び捨てにしてください」
初対面から呼び捨てにするのは気が引けたからだが、本人に言われたら呼び捨てでいいだろう
「わかった。よろしく、エイン、フェル」
「そういえば、パーティーってなんだ?なんでそんなのあるんだ?」
「パーティーってのはね、団体での演習やミッションなどで動く最小単位のことよ。この学園では1班4人で構成されてるの」
「なるほど、それはおもしろいね。じゃあこの4人で行動することになるのか」
「いつもパーティーで行動するわけじゃないけどね」
「そうなのか?」
「とゆうより、普段は個人の演習などのほうがおおいな」
エインからすごく簡単に説明をうけていると、隣でも会話が始まっていた
「リヴさんとハイレンさんは知り合いなんですか?」
「そうだよ。5年前、あたしがこっちに引っ越してくるまで、同じ村にいたんだ」
「幼馴染ということですか」
「そうゆうことだね」
「さてそろそろ時間だな。とりあえず移動しようぜ」
「わかった」「そうね」「はい」それぞれ別の言葉で返し、4人は校庭にむかった。
移動しながら聞いた話しだと演習は武術演習、魔法演習、実戦演習にわかれるらしい。前にいた学園とはけっこう違った形での演習があるようだ。武術演習は剣や槍など魔法を使わない戦闘。魔法演習は、魔法の習得・トレーニング・打ち合い。模擬戦演習は班での戦闘のようだ。それぞれ日によって、対人戦闘、対魔獣戦闘になるようだ。ちなみに2クラス合同で行うらしい
普段は武術演習、言語魔法演習、召喚魔法演習の3つから演習をするようだ。たまに実戦演習がはいるようだ。しかし1年の最初のころは実戦演習はないとのことだ
で、今日は武術演習らしい