タイトル未定2026/04/09 19:06
12月24日。世間はクリスマスムード一色だ。
子供達は皆、サンタからのプレゼントを楽しみにしていることだろう。
「あんたはまだサンタのことを信じていたりして」
同級生の女子が語りかけてくる。
確かにそんな時もあったが、もう俺は高校生。
「バカにするなよ。サンタが親だってことくらい、中3になる前には知ってたわ」
「いや、十分遅いよ!」
「むしろそこまで知らなかったのに、なんで親だって知ったの?」
「見ちまったんだよ。中1のクリスマスの前、サンタに頼んだはずのギフトカタログが父さんの書斎の奥にあるのを」
「……いや何でカタログ? 直接もらえよ!」
「中学に上がる前も、親がサンタなんじゃないかとは、薄々は気づいていたさ」
「そうなの?」
「クリスマスの翌日、つけ髭取り忘れてたし」
「詰め甘いな!」
「フィンランド語がペラペラだったし」
「スペック高っ!」
「たまにトナカイにソリ引かせて空飛んでたし」
「えっ、空飛ん……ええっ!?」
「中2のクリスマス前に、父さんを問い詰めたんだよ」
* * *
「父さんがサンタなんだろ?」
「……すまん! いつか言わなくてはならないと思っていたんだ!」
「いや、いいよ。俺のことを思ってたから今まで黙っていたんだろ?」
「……まだお兄ちゃんには内緒にしておいてくれるか」
* * *
「いやお兄さんはまだ信じてるんかい!」
「私も、いつお前に真実を教えるべきか、ずっと悩んでいたんだ」
突如、父親が姿を現した。
「父さん!」
「だがプレゼントを受け取って純粋な笑顔を浮かべるお前に、どうしても本当のことを伝える勇気が出なかった」
「父さん……」
「……こんな親父がサンタだと知って、幻滅しただろう?」
「プレゼントがもらえればどうでもいい」
「ぶっちゃけんな!」




