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エピローグ:鏡を見つめて
選挙敗北から半年後、棚上議員は政界を引退していた。
今は小さなコンサルタント会社で働いている。
「棚上さん、この企画書、矛盾点がありますね」
同僚に指摘された。
「矛盾?どこが?」
「ここに書かれていることと、実際の提案内容が違います」
棚上議員は書類を見直した。確かに矛盾していた。
「すみません...修正します」
素直に謝った。政治家時代なら「これは矛盾ではない」と強弁していただろう。
毎朝、鏡を見ながら棚上議員は思う。
「俺はどんな人間だったんだろうか」
政治家時代の自分を振り返ると、恥ずかしくなる。
他人には厳しく、自分には甘い。まさに「どの口が言うのか」な人間だった。
今はもう、他人を批判する前に自分を見つめるようにしている。
遅すぎた成長かもしれないが、人生に手遅れはない。
棚上太郎の新しい人生が、静かに始まっていた。
〜どの口が言うマンの反省と再出発〜
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件等とは一切関係ありません。
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