4. 天駆ける黄金の毛並み
「(乗れ。)」
クオンが前脚を折り、その巨大な背を差し出した。
レンジはおずおずと、その金色の山のような背中によじ登った。
触れた瞬間、指が第二関節まで埋まる。
「うわ……すごいな」
レンジは思わず感嘆の声を上げた。
先程までの泥だらけの状態が嘘のようだ。
トップコート(上毛)は絹糸のように滑らかで張りがあり、その下にあるアンダーコート(下毛)は高密度の羽毛布団のように空気を包み込んでいる。
最高級のクッションであり、同時に最強の鎧でもある。これが神獣の本来の被毛か。
(弾力が違う。指を押し返してくるような、生きている毛の力強さだ)
職業病で無意識に毛の密度を確認していると、クオンがくすぐったそうに背中を震わせた。
「(……おい。背中で品定めをするな)」
「あ、悪い。つい、癖で」
レンジが首元の毛をしっかりと掴むと、クオンは「行くぞ」と短く告げた。
ドォン!
爆発のような踏み込みと共に、景色が後方へすっ飛んだ。
「うおっ!?」
レンジは慌ててしがみついた。
速い。バイクどころではない。新幹線を生身で体験しているような速度だ。
だが不思議なことに、風圧はほとんど感じなかった。
クオンの身体から発せられる金色の燐光が、流線型のシールドとなってレンジを包み込んでいるのだ。
「(しっかり掴まっていろよ。森を抜けるぞ!)」
クオンが空を蹴る。
文字通り、何もない空中を蹴り上げた。
ふわり、と重力が消失する感覚。
彼らは森の木々を見下ろす高さまで跳躍し、そのまま空中の見えない道を滑走し始めた。
「空を……飛んでるのか?」
「(天狐にとって、空は地続きだ。……見ろ、あれが人の領域だ)」
風切り音の中で、クオンが視線を前方へ向けた。
眼下に広がる緑の樹海が途切れ、その先に広大な平原が見えてきた。
街道が白く細い線のように伸び、その合流地点に、石造りの城壁に囲まれた街が佇んでいる。
煙突から立ち上る煙、風車、そして豆粒のような人々の営み。
「あれが、異世界の街……」
レンジの胸が高鳴った。
東京のビル群とは違う、土と石とレンガの世界。
ファンタジー小説で読んだ光景が、現実としてそこにあった。
「(あそこは辺境の街『ルリデン』だ。冒険者や商人が行き交う場所だから、お前のような余所者でも目立たずに紛れ込めるだろう)」
「詳しいんだな」
「(長く生きているからな。……もっとも、最後に人の街を見たのは百年ほど前だが)」
百年。その単位に、レンジは改めて隣にいる存在の大きさを知る。
クオンは速度を緩め、街から少し離れた街道沿いの林へと降下していった。
音もなく着地する。衝撃は、分厚い肉球とサスペンションのような関節がすべて吸収してくれた。
地面に降り立ったレンジは、大きく背伸びをした。
空気は澄んでいて美味しい。
だが、一つ問題があった。
「なぁクオン。その姿で街に行くのは……さすがにまずいよな?」
見上げるような巨躯の九尾の狐だ。
このまま正門から入れば、敵襲とみなされて衛兵が飛んでくるだろうし、パニックになる。
「(ふむ。確かに、下等な人間どもを怖がらせては面倒だな)」
クオンは面倒臭そうに鼻を鳴らすと、自身の体をポン、と尻尾で叩いた。
「(ならば、合わせよう)」
シュゥゥゥ……。
クオンの体が金色の光に包まれ、急速に収縮していく。
3メートルを超えていた巨躯が、みるみる小さくなっていく。
光が晴れた時、そこにいたのは――。
「……え?」
レンジは目を丸くした。
そこにちょこんと座っていたのは、柴犬ほどの大きさの、愛らしい金色の小狐だった。
九本あった尻尾は一本に見えるように巧みに重ねられ、太くモフモフした一本の尾に見せかけている。
凛とした顔立ちは変わらないが、サイズ感だけで言えば、完全に「愛玩動物」のそれだ。
「(どうだ。これなら文句あるまい?)」
頭の中に直接響く念話の声。
それは先程までのバリトンボイスではなく、大人の女性特有の艶やかで深みのあるアルトボイスだった。
姿は愛らしい小動物、声は威厳ある女帝。
そのギャップに、レンジの頬が緩む。
「……可愛いな」
「(……レンジ。貴様、今『可愛い』と思ったな? 我は誇り高き天狐、あまつさえ『帝』と呼ばれた身だぞ。愛玩動物のような扱いは許さんからな)」
「わかってるよ。でも、そのサイズなら抱っこして歩けるな」
「(断る。自分の足で歩く)」
小狐姿のクオンは、ぷいっと顔を背けて歩き出した。
その尻尾が、嬉しそうに……いや、バランスを取るために優雅に揺れている。
レンジは苦笑しながら、その後に続いた。
街の入り口には、石造りの立派な関所があった。
槍を持った衛兵が立っており、通行人一人ひとりから通行税を徴収している。
列に並びながら、レンジは冷や汗をかいていた。
「(なぁクオン。通行税がいるみたいだけど……俺、一文無しだぞ?)」
「(……世話の焼ける奴だ)」
足元のクオン(小狐モード)が、呆れたように鼻を鳴らした。
そして、前脚で器用に自分の尻尾の毛をかき分けると、そこから一枚の「硬貨」をポロリと石畳の上に落とした。
「(ほら、拾え。昔、人間が供物として置いていったものだ)」
「あ、ありがとう。助かるよ」
レンジはそれを拾い上げ、衛兵に差し出した。泥にまみれてはいるが、ずしりと重く重厚感がある。
「通行税、これで頼みます」
「あいよ。……ん?」
衛兵は無造作にその硬貨を受け取り、親指で泥をこすり落とした。
その瞬間。
鈍い輝きと共に、見たことのない刻印――三つの星を抱く双頭の鷲と、読めない古代文字が露わになった。
衛兵の眉間に皺が寄る。
「おい、なんだこれは?どこの国の金だ?」
「えっ?いや、それは……」
レンジが言葉に詰まると、衛兵の目が鋭くなった。
「見たことのない紋章だな。……おい貴様、玩具か何かと間違えてるんじゃないか?それとも、偽造通貨で関所を通ろうってのか?」
「い、いえ! 偽物とかじゃなくて……!」
「黙れ!最近、質の悪い偽金が出回ってるんだ。貴様のような怪しい男が一番疑わしいんだよ!」
衛兵が合図を送ると、周囲にいた他の兵士たちが槍を構えて詰め寄ってきた。
周囲の旅人たちが、ざわざわと遠巻きにする。
「ひっ……!」
レンジは青ざめた。異世界に来て早々、投獄エンドか。
足元のクオンを見下ろすが、彼女は「やれやれ」といった様子で欠伸をしている。
「連行しろ!牢屋でたっぷりと絞ってやる!」
衛兵がレンジの腕を粗暴に掴もうとした、その時だった。
「――待ちたまえ、君たち」
背後から、よく通る、しかし絶対的な威圧感を含んだ声が響いた。
ただそれだけで、場の空気が引き締まった。
レンジの腕を掴もうとしていた衛兵が、弾かれたように振り返り、その顔色を変えた。
「ガ、ガレス殿……ッ!?」
そこに立っていたのは、恰幅の良い、仕立てのいいスーツを着た中年男だった。
オールバックに撫で付けた髪、鋭い眼光。
そして胸元には、この街の経済を支配する『ガレス商会』の黄金のバッジが輝いている。
「姿勢を正せっ!ガレス商会の総支配人、ガレス・シュナイザー殿のお通りだッ!!」
隊長格の兵士が鋭く叫ぶと、衛兵たちは慌てて槍を収め、直立不動で敬礼した。
その額には冷や汗が浮かんでいる。
この街の防衛費や装備品の多くは、ガレス商会からの寄付や税金で賄われているのだ。彼らにとってガレスは、実質的な雇い主のような存在だった。
「騒がしいと思えば……私の店の裏手で何をしている?」
ガレスは衛兵たちを一瞥し、ゆっくりと歩み寄ってきた。
「は、はっ!現在、偽金使いの不審者を捕縛しようと……!」
「偽金、だと?」
ガレスの視線が、衛兵の手にある「硬貨」に向けられた。
その瞬間。
ガレスの肉食獣のような目が、カッ! と見開かれた。
「貸しなさいッ!!」
「は、はいっ!?」
ガレスは衛兵から硬貨をひったくると、震える手で懐からルーペを取り出し、食い入るように確認し始めた。
沈黙が落ちる。
衛兵たちは固唾を呑んで見守り、レンジは「やっぱりおもちゃのコインだったのか?」と不安になる。
数秒後。
ガレスはその場に膝から崩れ落ち、震える声で絶叫した。
「……し、『始祖帝の聖金貨』だァァァッ!!」
「は? ……あ、あの、ガレス殿?」
「馬鹿者ォ!貴様らは歴史書を読んだことがないのか!500年前に滅んだ聖アークライト帝国の、それも伝説の始祖帝が発行した幻の貨幣だぞ!現存するなら国宝級、いや、これ一枚で小国なら城ごと買える代物だ!!」
「は、はぁぁぁっ!?」
衛兵たちが素っ頓狂な声を上げてのけぞった。
周囲で見ていた野次馬たちからも、「城が買える」という言葉にドッとどよめきが起きる。
レンジは引きつった笑みを浮かべ、足元の小狐を見下ろした。
「(……クオンさん?城が買えるって言ってるけど?)」
「(む?ああ、そういえばそれは……当時の皇帝が『どうか国を守ってください』と泣きついてきた時に、枕元に置いていったものだったな)」
「皇帝の持ち物じゃないか!!」
「(我にとっては、ただの光る石ころだ)」
クオンは興味なさそうに耳を掻いている。
「あ、あの……貴方様は一体……?」
ガレスが汗だくになりながら、レンジにすり寄ってきた。
先程までの衛兵への厳格な態度はどこへやら、今は商機を逃すまいと必死な顔で揉み手を繰り返している。
「失礼しました!私、この街の物流と金融を預かっております『ガレス商会』の店長、ガレスと申します!……もし宜しければ、こちらの硬貨、当店で買い取らせていただけないでしょうか!?もちろん、衛兵などが手出しできぬよう、私が全責任を持って身柄を保護いたします!」
ガレスが視線を向けると、衛兵たちはバツが悪そうに道を開け、改めてビシッと敬礼した。
こうしてレンジたちは、街の顔役であるガレスの案内で、関所のすぐ裏手にある商会の応接室へと通されることになった。
「白金貨100枚と手形……。これで何卒、ご納得いただけないでしょうか……!」
応接室のテーブルの上には、山のような硬貨が積まれていた。
白金貨。一枚で金貨100枚分の価値があるという、この世で最も高価な通貨だ。
それが100枚。
現代日本の感覚で言えば、**「100億円」** ほどである。
「これでも安すぎるくらいですが、当店の金庫にある現金がこれしかなく……残りは王都の銀行手形でご勘弁を!」
ガレスが額をテーブルに擦り付けて懇願してくる。
天下の大商会の主が、一介の旅人に平伏しているのだ。
「いや、もう十分ですよ。そんなにあっても持て余すだけだし……」
レンジが困惑していると、ガレスがパンと手を叩いた。
「おお、そうでございました!これだけの現金を持ち歩くのは不用心。……では、こちらを『おまけ』として差し上げましょう」
ガレスが自ら棚から持ってきたのは、深緑色の革で作られたショルダーバッグだった。
「これは『魔法鞄』。容量拡張と時間停止の付与魔法がかかっておりまして、馬車一台分の荷物が余裕で入ります。本来は店頭に並ばない特級品ですが、貴方様なら相応しい」
「えっ、そんな貴重なものを?」
「今回の取引に比べれば安いものです。……それに」
ガレスは声を潜め、チラリと足元のクオンを見た。ソファの上で香箱座りをしている「ただの小狐」だが、目利きのガレスは騙せなかったようだ。
「そちらの……可愛らしいお連れ様。只者ではございませんね?私、長年鑑定をしておりますが、これほど高貴なオーラを纏った獣を見たことがありません」
「(……ほう。人間にしては目敏い男だ)」
クオンが、レンジの脳内にだけ聞こえる声で面白そうに笑った。
「(レンジよ、この男は使えるぞ。卑しい商人だが、眼だけは確かだ)」
クオンのお墨付きが出た。
レンジは苦笑しながら頷いた。
「わかりました。その鞄もいただきます。……ついでに、この街で浮かないような服も見繕ってくれませんか?見ての通り、着の身着のままなもので」
「お任せください!当店は衣類も一流を取り揃えております!」
そこからは、ガレスの独壇場だった。
レンジのサイズを瞬時に見抜き、動きやすく、かつ品のある冒険者風のジャケットとズボン、そして丈夫なブーツを用意してくれた。
素材は最高級の「飛竜の革」だが、デザインはシンプルで悪目立ちしない。さすがのセンスだ。
「それから、そちらのワンちゃん……いえ、お狐様には、こちらの首輪などいかがでしょう? 魔力を通すとサイズが変わるミスリル製で……」
「(……殺すぞ)」
クオンの目が座り、部屋の温度が氷点下まで下がった。
ガレスは本能的な恐怖で、瞬時に土下座した。
「し、失礼いたしましたァァッ!!貴方様に首輪など、言語道断でございました!!」
「(ふん。……まあよい。その機転と品揃えに免じて許してやろう)」
「は、ははぁーッ!!」
どうやらガレスは、クオンの声が聞こえないまでも「地雷を踏んだ」ことだけは、商人の勘で察知したらしい。
最後に、レンジは一つ頼みごとをした。
「あの、白金貨だと使い勝手が悪いんで、少し『小銭』に崩してくれませんか?」
「承知しました。では、大銀貨を袋いっぱいに詰めておきますね」
こうしてレンジは、新しい服に身を包み、魔法鞄に先程の硬貨を詰め込んで、店を出ることになった。
「レンジ様、今後とも何か珍しい品が手に入りましたら、一番に当店へお持ちください。……このガレス、どのような無理難題でも解決してみせますので」
ガレスは店の外まで出て、深々と頭を下げた後に何かを思い出したかのように、ある物を取り出し渡してきた。
それは、上客だけが持つことを許される「黒の会員証」であった。
周囲の衛兵たちは、ガレスが丁重に見送るレンジの姿を見て、一体何者なんだと呆気にとられた表情で見守っていた。
「また何か手に入ったら持ってきますね!色々と、ありがとうございました!」
レンジがそう言って手を振ると、ガレスは安堵したように、しかし胃薬が欲しそうな顔で笑った。
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「さて、まずは腹ごしらえだな」
商会を出て、レンジたちは大通りを歩き出した。
新しいブーツの履き心地は最高だ。
暫く大通りを歩いていると、いい匂いが漂ってきた。
屋台でジュウジュウと音を立てて焼かれているのは、巨大な鳥肉の串焼きだ。
レンジは屋台の主人に声をかけた。
「すみません!これ二本ください!」
「あいよ!鉄貨8枚だ!」
「鉄貨……?さっきガレスさんに貰った『大銀貨』しかないや」
レンジは魔法鞄から、無造作に「大銀貨」を一枚取り出して渡した。
彼の感覚では、鉄貨が10円、大銀貨が1000円くらいのイメージだった。
だが、主人の反応は予想外だった。
「ええっ!?大銀貨ぁ!?」
主人は目を見開き、慌てて手を振った。
「だ、駄目だよお客さん! こんな高額なもん出されても、屋台にゃ釣り銭がねえよ!大銀貨一枚ありゃ、この屋台の肉を全部買い占めてもお釣りがくるんだから!」
「えっ?大銀貨ってそんなに高いの?」
レンジは手元のコインを見つめた。
どうやらこの世界、レンジが想像している以上に貨幣価値が高いらしい。
(ガレスさん、『小銭』って言ったのに……これがお小遣い感覚なのか?)
大商会店長の金銭感覚も、どうやら一般庶民とはズレているようだった。
「困ったな……鉄貨なんて持ってないし」
「(……不器用な奴め)」
足元でクオンが鼻を鳴らす。
レンジは少し考え、苦笑しながら主人に提案した。
「じゃあ、この大銀貨で買えるだけ焼いてくれませんか?お釣りはいらないんで」
「へっ!?い、いいのかい!?山盛りになるぞ!?」
「構いません。連れが大食いなんで」
レンジが足元の小狐を指差すと、主人は「変わった犬連れてるなぁ」と笑い、鉄板の上の肉を次々と焼き始めた。
結局、香ばしいタレの匂いがする串焼きが、山のように積まれることになった。
レンジは一本を自分で齧り、冷ました一本を足元の相棒に差し出す。
「……これだけあれば、当分はおやつに困らないだろ?」
クオンは呆れたように見上げたが、差し出された肉の匂いにピクリと鼻を動かした。
そして、素早い動作で肉を串から外し、上品に咀嚼する。
「(……ふん。悪くない味だ。タレが少し甘いがな)」
「そりゃ良かった」
串焼きを頬張りながら、レンジはふと疑問を口にした。
「そういえばクオン。お金も手に入ったし、服も揃った。これからどうする?宿でも探すか?」
白金貨100枚(100億円相当)があるのだ。働かずに一生遊んで暮らすこともできる。
だが、クオンは呆れたように首を振った。
「(何をボケたことを言っている。まずは『身分証』を手に入れねば、まともな宿にも泊まれんぞ)」
「あ、そっか。俺、無職の不審者だもんな」
「(それに……お前のその『魔力』だ)」
クオンの声が少し真剣味を帯びる。
「(今は無意識に抑え込んでいるようだが、お前の魔力は規格外だ。蛇口の壊れた水道のように垂れ流しになっている。制御を学ばねば、くしゃみ一つで宿屋を吹き飛ばしかねんぞ)」
「えっ、そんなに!?」
レンジは慌てて口元を押さえた。
「(ああ。先程の大銀貨と同じだ。価値も使い方も知らぬまま持ち歩くのは危険すぎる。……まずは『冒険者ギルド』へ行き、登録ついでに魔力測定と制御の教えを乞うのが定石だろう)」
「なるほど……。身分証も手に入るし、魔力の使い方も覚えられるし、一石二鳥ってわけか」
「(そういうことだ。)」
レンジと一匹の小狐は、片手に山盛りの串焼きを抱え、ふたり並んで大通りを歩き出した。
懐には大量の硬貨、背にはガレス商会とのコネクション。そして隣には最強の天狐(小狐姿)。
異世界トリミングの旅は、万全すぎる準備と共に、華々しく幕を開けたのだった。
「(……行くぞ、レンジ。ギルドは、この先だ)」
「ああ!」
レンジは残りの串焼きを飲み込み、大通りの先に見える剣と盾の看板――冒険者ギルドを目指して歩き出した。
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ちなみに、この世界の通貨レートはおおよそ以下の通りだ。
鉄貨(約10円):子供のお小遣いレベル。
銅貨(約100円):庶民の生活の基本。
大銅貨(約1,000円):豪華な定食一回分。
銀貨(約1万円):ここから高額貨幣扱い。
大銀貨(約10万円):一般人の月収レベル。
金貨(約100万円):富裕層の取引に使われる。
大金貨(約1,000万円):家が建つ。
白金貨(約1億円):国家予算レベル。
レンジが「1000円」感覚で出した大銀貨は、実は「10万円」だったのだ。そりゃ屋台の親父も困るわけだ。
感想・質問・誤字脱字・雑談 等
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今後とも『「神の手」を持つトリマーは、伝説の魔獣と気ままな旅をする』を宜しくお願い致します!




