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北の暁  作者: circlebridge
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アメリカ合衆国(United States of America) 1980年代時点 ― 連合国陣営の盟主にして「自由圏の覇権国家」

1. 国家の基本状況

• 首都:ワシントンD.C.

• 大統領(1980年代):ロナルド・レーガン(共和党、1981〜1989)

• 体制:連邦共和制・大統領制民主国家

• 国是:「自由と抑止による世界秩序の維持(Peace through Strength)」

史実の「冷戦構造」が欧州全土をドイツが支配する形で固定されたため、

アメリカは連合国陣営の「政治的・経済的・軍事的中心」となっている。

NATOの代わりに存在するのは、英・米・日・蝦・カナダ・オーストラリアを中心とする

**「大西太平洋連合(Atlantic–Pacific Alliance, APA)」**であり、

ワシントンがその総司令部を統括している。

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2. 政治体制と国内構造

政治

• 二大政党制(共和・民主)は維持されているが、外交・防衛政策ではほぼ一致。

両党とも「対枢軸強硬」「技術優先」「経済自由主義」の三原則を共有。

• 軍産複合体の影響が史実以上に強く、

国防総省・主要企業・シンクタンク・情報機関が国家意思決定を実質的に主導。

社会構造

• 第二次大戦期の総動員体制が戦後も部分的に残り、

**「常備戦争経済(Permanent War Economy)」**が成立。

• 国防関連支出はGDPの12〜15%。

科学・教育・宇宙開発・情報通信すべてが軍事技術と直結している。

• 一方で、自由主義・個人主義の精神は健在。

「強い国家と強い市民」の二重構造がこの時代の特徴。

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3. 外交戦略 ― “双海覇権体制”

アメリカは史実よりもさらにグローバルな影響力を発揮している。

その根幹は次の2点:

海域 戦略目的

大西洋圏 イギリスを中心とした欧州防衛・ドイツ封じ込め

太平洋圏 日本・蝦夷・東南アジアとの軍事経済同盟、枢軸勢力への包囲線形成

この二海域を軸に、アメリカは「二つの海にまたがる覇権国家(Dual Ocean

Hegemony)」として機能する。

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4. 軍事力と戦略ドクトリン

軍事体制

• 兵力総数:常備軍約250万人(予備役含まず)

• 核兵器:1952年開発完了、以後独・英・日・蝦との「核シェア協定」締結。

世界最大の核弾頭数を保持。

• 宇宙軍(US Space Command):1960年代に設立、偵察衛星と弾道監視網を運用。

ドイツの大陸間弾道ミサイル監視を主任務とする。

戦略思想

立。

• 「均衡抑止(Balanced Deterrence)」:核による報復能力と通常兵力の即応力を両

• 「戦略前線論」:欧州(英)とアジア(日・蝦・満州)を二正面の防衛軸として維持。

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5. 経済構造 ― 軍需主導型資本主義

• 世界最大の経済規模(名目GDP世界1位、連合国経済の約50%を占有)。

• 軍需・電子・宇宙・エネルギー・バイオ産業が基幹。

• 史実の「IT革命」がこの世界では1970年代後半から既に始動。

軍事情報通信網から派生した「G-Net(Global Defense Network)」が

民間ネット通信の原型となっている。

• 日本・蝦夷・イギリスとの技術交流が緊密で、

事実上「自由圏の産業共同体(Industrial Commonwealth)」を形成。

---

6. 社会・文化

• 「自由圏の守護者」という使命感が国民に共有される。

教育では科学・愛国・信仰(主にキリスト教)を三本柱とする。

• 軍事的緊張が続く中でも文化産業は栄え、

ハリウッドは「自由圏のプロパガンダ装置」として機能。

対枢軸映画や情報戦をテーマにした作品が多い。

• 一方で、1960〜70年代には反戦・反核・人権運動も台頭し、

自由と抑止のジレンマが社会の深層に横たわる。

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7. 科学技術と宇宙開発

• 1950年代から宇宙競争が本格化。

相手はソ連ではなく大ドイツ帝国のヴェルナー・フォン・ブラウン率いる「帝国宇宙

局」。

• アメリカは日本・蝦夷の協力を受け、1969年に史実通り月面有人着陸を達成。

1980年代には「自由圏宇宙網(Freedom Orbital Network)」を展開、

軍事衛星・通信衛星・気象観測衛星を軌道配置。

• 研究分野ではAI、核融合、レーザー兵器、ステルス航空機が開発中。

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8. 国際関係(1980年代時点)

地域/勢力 関係・位置づけ

大ドイツ帝国 最大の仮想敵。直接交戦は避けつつ全面的な経済・情報封鎖。

イギリス 事実上の共同指導国。大西洋防衛の中核。

日本・蝦夷 太平洋防衛の要。兵器共同開発・技術同盟関係。

満州・中華民国・東南アジア諸国 連合圏の内陸拠点。アメリカ資本が深く進出。

ラテンアメリカ 経済的衛星圏。反枢軸政策を維持。

中東 産油国との関係を重視。英と共同で枢軸勢力の進出を阻止。

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9. 総括 ― “世界の警察”ではなく“世界の楯”

1980年代のアメリカは、史実よりも

はるかに「戦略国家」としての完成度が高い。

世界秩序は二極ではなく、

• ドイツを中心とする枢軸ブロック

• アメリカを中心とする連合ブロック

の二大文明圏として安定化しており、

その均衡を支えているのが米国の圧倒的国力と技術力である。

しかし、内実は疲弊も始まりつつある。

長年にわたる軍事体制維持、社会格差、環境問題、宗教保守化など、

「自由圏の理想」と「実際の帝国的統治」との矛盾が、

静かに次の時代の火種を育てている。

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