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北の暁  作者: circlebridge
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中東・アラブ世界(1980年代時点)

【1】全体構造:ドイツ=枢軸圏と英米=連合圏の境界地帯

ブロック 主な国家・勢力 特徴

枢軸ブロック(ドイツ圏) アラブ帝国連邦(ドイツ傀儡)、トルコ帝国、ペルシア国

(イラン)、北アフリカ諸国 旧オスマン・北アフリカ地域の再編。ドイツの経済・軍事

顧問団が駐在。反西欧・反英米色が強い。

連合国ブロック(英米圏) アラビア連邦、エジプト、クウェート、オマーン、イスラエ

ル未建国のパレスチナ国際統治領 英米・日本・蝦夷の経済支援下。石油利権と航路確保

を目的に安定維持が最優先。

中立・緩衝地帯 アフガニスタン、ヨルダン、レバノン 国際管理・和平会議の舞台。連合

枢軸双方から工作を受ける。

---

【2】アラブ帝国連邦(Axis系最大国家)

• 首都:バグダード

• 体制:ドイツ式軍事独裁(「アラブ社会統一党」一党支配)

• 指導者:ファリド・ハサン元帥(ナセル+サッダーム的存在)

概要:

第二次世界大戦後、ドイツの主導で中東各国(シリア、イラク、北アラ

ビア、ヨルダン東部)を統合して成立。

表向きは汎アラブ主義国家だが、実際にはドイツの中東経済圏「ライン

=レバント構想」の一環。

• 軍需産業・石油産業はすべてドイツ企業(クルップ、IGファルベン後継体)によって運

営。

• イスラームは国家統制宗教化され、メッカ巡礼なども監視・管理対象。

• 東方のペルシア国と勢力争いを繰り返す。

特徴:

• 枢軸陣営の資源供給の中核(石油・天然ガス)。

• ドイツ語教育と技術顧問団の存在により、アラブ=ゲルマン混合文化圏が形成。

• 西欧・英米文化を「退廃的」として排斥。

---

【3】トルコ帝国(ネオ・オスマン体制)

• 体制:軍政+イスラーム調和型独裁

• 同盟:ドイツと軍事同盟を締結(1948年より)

特徴:

史実のトルコ共和国が世俗国家として進んだのとは逆に、

この世界ではドイツとの提携により「イスラーム・ナショナリズム」へ

回帰。

• ボスポラス海峡とカスピ海を押さえる要衝として、ドイツの戦略的同盟国。

• アラブ帝国連邦とは競合関係。

• バルカン半島における枢軸の南翼を担い、黒海艦隊を共同運用。

---

【4】ペルシアイラン

• 体制:親独軍政+国家イスラーム体制

• 首都:テヘラン

• 宗教:シーア派だが枢軸指導下にあるため「国家教導イスラーム」化

特徴:

• 枢軸陣営の対インド・中東防衛線。

• バクー油田地帯をドイツと共同管理。

• 石油輸出で潤う一方、社会は強権体制下で弾圧的。

• 英米支援の「自由ペルシア運動(反独・民主化運動)」が秘密裏に活動。

---

【5】アラビア連邦(英米ブロック)

• 構成国:サウジ、クウェート、UAE、オマーン

• 首都:リヤド

• 体制:立憲王政+西欧的資本制

特徴:

• 英米の直接支援を受け、中東連合圏の中心。

• 1950年代にサウード家を中心に「アラビア連邦」を形成。

• 石油収益を英米金融に還流。

• 米・日本の巨大企業が進出し、技術導入と都市近代化が進展。

軍事・外交:

• アメリカ空軍・日本空軍が共同駐留(リヤド郊外の連合空軍基地)。

• 枢軸陣営のアラブ帝国連邦とは代理戦争状態が続く(特にシリア国境沿い)。

---

【6】エジプト

• 体制:親英米軍政国家(第二次世界大戦後の英連邦構成国)

• 首都:カイロ

• 宗教:スンナ派中心だが、教育・社会制度は西欧化

特徴:

• スエズ運河を完全に英米の軍政下に置き、世界貿易の生命線を掌握。

• 枢軸の海上ルートを封鎖し、地中海での主導権を英米が保持。

• イスラーム急進派(史実のムスリム同胞団)はドイツの支援で地下活動。

---

【7】パレスチナ国際統治領(非建国イスラエル地域)

• 管理:英・米・エジプト三国共同統治

• 宗教:ユダヤ・キリスト・イスラーム三教共存体制

• 実態:緩衝地帯+聖地保全区

特徴:

• 三宗教の聖地が集まる「中立特区」。

• アラブ帝国連邦・アラビア連邦双方の代理戦の火種。

• 英軍・日本工兵隊・国連警備隊が駐屯。

---

【8】北アフリカ(ドイツの旧フランス植民地再支配地域)

• アルジェリア・チュニジア・モロッコ

• 一度ヴィシーフランスから独立戦争が起こるも(1970年代)、ドイツが直接軍事介入し

鎮圧。

• 「保護領体制」が再編され、フランクフルト直轄のアフリカ行政区に編入。

• 資源(リン鉱石・鉄鉱石)と地中海航路防衛の要。

---

【9】冷戦構造下での中東

陣営 支援国 主な拠点

枢軸ブロック ドイツ・トルコ・アラブ帝国連邦・ペルシア国 地中海南岸〜カスピ海〜イ

ンド国境

連合ブロック 英国・米国・日本・蝦夷・満州・中華民国 スエズ運河〜アラビア〜インド

洋東岸

→ 中東は完全に「二大ブロックの対峙線」と化し、

局地的な代理戦争(イラク南部・シリア国境・紅海沿岸)が頻発して

いる。

---

【10】1980年代の中東における主要事件年表(この世界線)

年 出来事

1970 北アフリカ独立戦争(ドイツが軍事介入・鎮圧)

1973 スエズ危機再発:枢軸艦隊が紅海封鎖を試み、英日海軍がこれを撃退

1978 アラブ帝国連邦とアラビア連邦の国境紛争(クウェート戦役)

1981 ペルシア国の核研究施設を巡り、連合諸国が経済制裁開始

1983 ドイツが「ライン=レバント経済圏」宣言、中東の資源一体管理を明言

1985 国際連合中東緊急会議イスタンブール開催も成果なし

1987 レバノン内戦(連合・枢軸双方が秘密裏に関与)

---

【11】地域的特徴まとめ

地域 支配勢力 状況

北アフリカ ドイツ(枢軸) 再占領・植民地再編

エジプト〜スエズ 英米(連合) 国際貿易・海軍拠点

アラビア半島 英米(連合) 石油拠点・防衛線

シリア〜イラク ドイツ(枢軸) 資源供給・軍事前線

イラン 枢軸 東方防衛線・核研究

パレスチナ 国際管理 宗教共存実験地

---

【12】総括:

1980年代の中東・アラブ世界は、

「枢軸の鉄」と「連合の石油」が拮抗する、第三次大戦前夜の火薬庫

であり、

イスラエル建国がなかったことで宗教戦争は抑えられている一方、

国家主義・資源・イデオロギーの対立は、より構造的・冷戦的に固定化

しています。

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