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北の暁  作者: circlebridge
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1980年代の日本 (昭和55〜64年/1980〜1989年) ― 戦勝国としての自立と、帝国的民主主義の成熟 ―

■ 国家概況

• 正式国号:大日本帝国(The Empire of Japan)

• 首都:東京(事実上の国際都市、人口1,800万)

• 人口:約1億2,500万人

• 政治体制:立憲君主制(象徴天皇制)

• 憲法:1952年改正帝国憲法(「昭和改正憲法」)

• 通貨:円(¥)

• 国家標語:「調和・勤勉・国防」

• 陣営:英米蝦連合(EAA Treaty)中核国

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I. 政治体制

1. 構造

割を担う。

• 天皇は国家と国民統合の象徴。国政権限を有しないが、国家祭祀・外交儀礼で中心的役

• 内閣が行政の最高機関。首相は国会多数派の指名で任命される。

• 議会は**衆議院と元老院(旧貴族院)**の二院制。

• 衆議院:選挙による民意代表。

• 元老院:勅選議員と学識経験者による審議機関。

2. 政党勢力

• 与党:国民帝政党(National Imperial Party)

• 「保守・勤労・国防」を掲げる右派中道政党。1950年代からほぼ一党優位。

• 野党:

• 社会協同党(中道左派、社会民主主義)

• 革新自由党(都市中産階級・知識層中心)

3. 政策方針

• 政府の基本理念は「富国有徳・防衛自立・文化調和」。

• 憲法改正で確立した「兵部省制度」により、軍政・外交が文民統制下で一体化。

• 1980年代は、経済摩擦よりもエネルギー安全保障と北太平洋防衛を優先。

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II. 軍事・防衛体制

1. 概要

• 日本は英米蝦連合の極東防衛中枢。

• 兵部省が陸海空三軍を統括し、統合参謀本部(市ヶ谷)に司令部を置く。

• 連合国極東統合軍(EAAF)の司令官職は日本人と米国人で交代制。

2. 兵力(1985年時点)

軍種 兵力 主装備 主な基地

陸軍 約80万人 90式戦車・M270改自走砲・不知火地対空ミサイル 本州・九州・遼東

海軍 約12万人 空母8隻・原子力潜水艦22隻・弾道ミサイル潜水艦6隻 横須賀・呉・小樽

空軍 約9万人 F-15J・F-4雷電改・B-6富嶽Ⅱ 三沢・浜松・福岡

3. 核戦力

• 1956年に核実験成功。

• 1980年代時点で約250発の核弾頭を保有。

• 配備形態:潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)・戦略爆撃機搭載型・弾道弾ミサイル

(陸上発射)

• 「使用は最終手段」とする憲法附則第九条第二項による制約がある。

4. 同盟防衛網

• 英米蝦共同防衛条約(EAA Treaty, 1954)

• 北太平洋防衛線を形成:北海道〜蝦夷〜アリューシャン〜アラスカを連結。

• 朝鮮には英米軍が駐留し、日本は補給・後方支援を担当。

• 日本は蝦夷軍と共同で千島防衛・極東監視任務を実施。

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III. 経済・産業

1. 経済構造

• 名目GDPは世界第2位(英米に次ぐ)。

• 「東アジア経済圏(EAE)」の中核。蝦夷・朝鮮・台湾・フィリピン・ベトナム共和国

を経済的に統合。

• 産業構造は以下の通り:

分野 主企業 備考

自動車 帝国自動車・富嶽工業 世界シェア25%

電子 松下電機・富士通信・NEC 半導体・家庭機器輸出

重工業 川崎造機・三菱重工 原潜・原子力設備・航空機

化学・医薬 帝国化学・大和製薬 欧州市場進出

エネルギー 日本原子力開発公社 原子力+核融合実験炉(青森)

2. 経済圏と通貨

• 円は東アジア決済通貨として機能し、蝦夷の「シペ」と連動。

• 「日蝦通貨協定(1978)」により、北太平洋の共通金融圏が成立。

• 朝鮮・台湾・ベトナムも円本位制度を採用。

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IV. 外交

1. 同盟構造

• 主要同盟国:英・米・蝦・加・豪・印・越(ベトナム共和国)

• 友好国:朝鮮連邦共和国・タイ・マレーシア・フィリピン

• 競合・対立国:ドイツ帝国・中華人民共和国・イタリア連邦・ヴィシーフランス

2. 対蝦夷外交

• 「日蝦経済連絡庁」による準連邦的協力体制。

• 北方資源(石油・ガス・ニッケル)を蝦夷から輸入。

• 軍事面では共同防衛演習「北辰演習」を毎年実施。

3. 対朝鮮・満州政策

• 朝鮮の完全独立を尊重しつつ、経済援助・軍需技術支援を行う。

• 満州国(英米共同管理区)には日本企業が多数進出、実質的な経済支配権を獲得。

4. 対枢軸国関係

• ドイツとの直接対立は避けつつ、情報・技術面で牽制。

• 1983年の「東京安全保障会議」では枢軸陣営の宇宙開発軍拡を強く批判。

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V. 社会・文化

1. 社会構造

• 都市人口比率85%。中産階級社会が定着。

• 婦人参政権が完全に定着し、女性国会議員比率20%。

• 教育は義務12年制。大学進学率70%。

2. 科学・技術

• 宇宙開発庁(JSA)が1984年に人工衛星「ヤマト1号」打ち上げ成功。

• 兵部省と通産省が共同で「超伝導エネルギー研究計画」を推進。

• ロボット工学(産業用・家庭用)で世界市場を独占。

3. 文化・思想

• 「帝国モダニズム」文化が成熟。

• アニメ・映画・音楽が英語圏でも高評価。

• 皇室は慈善・文化事業を主導し、国民統合の象徴として安定。

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VI. 国内課題と展望

分野 状況

経済 円高・エネルギー依存・過労問題

社会 少子化・地方過疎・労働組合の衰退

政治 国民帝政党の長期政権による政治硬直化

外交 枢軸陣営との情報戦・技術戦の激化

軍事 核抑止力の維持費増大・兵役制度改革議論

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VII. 総括

「日本は帝国の名を保ちつつ、自由主義世界の頭脳と工場を兼ねる存在となった。」

蝦夷と英米を結ぶ戦略の要、そして東アジアの政治的・文化的中心として、

1980年代の日本は事実上、連合国世界秩序の極東支柱である。

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