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北の暁  作者: circlebridge
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1943年~1944年6月までの**極東戦線(華南・遼東半島・朝鮮戦線)**

全体構図(1943〜1944年上半期)

陣営 構成 主戦域

東半島

連合陣営 英国、米国、日本、蝦夷国、(南)中華民国 華南、朝鮮半島南端(釜山)、遼

共産陣営 ソ連、中華人民共和国、朝鮮民主主義人民共和国 満州、華北、朝鮮北部、沿海

この2年は、いわば「膠着と反攻準備の時代」です。

連合側は戦略的防御を維持しつつ、港湾・海軍・航空・揚陸資源を整備して1944年の

鉄拳アイアンフィスト」作戦に備えました。

---

Ⅰ. 華南戦線(1943年〜1944年上半期)

◆ 背景

1942年末までにソ連と中共の連合軍は華北を制圧し、揚子江以南(長江流域)に圧力を

かけ始める。

守。

しかし、英米の補給支援を受けた中華民国(蔣介石政府)は広東・香港・ハノイ方面を死

◆ 1943年前半:守勢と空爆戦

• ソ連軍顧問が中共軍の装甲部隊を指導し、湖南・江西に進出。

• 連合軍は重慶・昆明を空軍拠点化し、米陸軍航空隊がソ連・中共補給路を爆撃(「長江

防空線」)。

• 南シナ海では英海軍と蝦夷艦隊が封鎖を強化。

• 地上では局地戦の繰り返しで膠着。主導権は完全には移らず。

◆ 1943年後半:広東・海南の反撃

• 英陸軍第14軍(ビルマ方面から転用)+中国国民革命軍が連合反撃を開始。

• 広州を一時的に奪回。港湾機能を回復して連合補給線を安定化。

• ソ連・中共側は補給不足と統制不良で後退。

• 結果:長江以南の戦線が安定化。 華南戦線は連合が防御に成功。

◆ 1944年前半:戦略転換期

• 英米はこの安定を利用して、極東戦力の主力を北方(遼東・朝鮮)へ再配置。

• 華南戦線は最小限の兵力で維持。航空と海上封鎖が中心となる。

• 同時に中共勢力内で反ソ派粛清が始まり、内部抗争が激化。

評価

要素 状況

戦略目的 防衛成功・南部安定

連合優位 海空補給路確保・工業地帯維持

共産劣勢 兵站断絶・内部分裂

---

Ⅱ. 遼東半島戦線(1943〜1944上半期)

◆ 1943年前半:海上戦力の整備

• 日本・蝦夷・米の合同で「極東連合艦隊」を編成(旗艦:空母〈ミッドウェイ〉+〈翔

鶴〉)。

• 遼東半島沿岸の制海・制空を確立。

• 陸戦は膠着(鴨緑江沿いの防衛線で小競り合いが続く)。

◆ 1943年後半:海空優勢の確立

• 連合空軍が旅順〜大連上空を掌握。

• ソ連側は航空戦力をシベリア方面に割かざるを得ず、空中支配を喪失。

• 連合はこの時期に揚陸艦・補給艦・機甲部隊の集積を進める。

この期間がまさに「アイアン作戦準備期間」。

連合は遼東を静かに「上陸発進基地」に変貌させていく。

◆ 1944年初頭:偽装・情報戦

• ソ連軍は連合の意図を察知し、鴨緑江沿いに新防衛線を構築。

• 連合側は逆に陽動として「朝鮮南部からの上陸計画」を流布。

• 日本第5師団・蝦夷第2旅団が「上陸演習」を実施して敵情報部を誤導。

◆ 1944年春:作戦発動直前

• 遼東沿岸に連合輸送船団が密集。空母群も佐世保・函館から移動。

• 大連・旅順に仮設桟橋・油槽所が完成。

• 遼東半島の防御部隊は静かに撤退、空白地帯を形成。

• 6月初旬、「アイアン作戦」発動命令下達。

評価

要素 状況

戦略目的 上陸準備・兵站構築

連合優位 制空・制海確立

共産劣勢 補給線脆弱、戦略情報遅延

---

Ⅲ. 朝鮮戦線(1943〜1944上半期)

◆ 背景

• 1942年にソ連軍が北朝鮮を制圧し、南下して釜山以北を占領。

• 釜山を中心に英米日合同軍が「極東要塞地帯」を形成。

• 1943年以降、この戦線はまさに「極東のスターリングラード」。

---

◆ 1943年:防衛の年

• ソ連・朝鮮人民軍が年初から3度の総攻撃(大邱・慶州方面)を実施。

• 連合は空母航空隊と長距離砲兵の支援で全て撃退。

• 釜山防衛線は3重防壁化され、英米陸軍・日本第3師団・蝦夷独立旅団が交代制で守備。

• 結果:ソ連は損害約15万。釜山防衛成功。

---

◆ 1944年前半:転換の兆し

• 連合の航空・海上補給が整い、戦線が安定。

• ソ連軍は兵站不足と寒冷地補給難で戦闘力低下。

• 反撃準備として、釜山周辺で上陸・揚陸訓練が繰り返される。

• これがのちの「アイアン作戦」への直接的演習に。

評価

要素 状況

戦略目的 防衛線維持・敵兵力固定

連合優位 海空補給・防衛成功

共産劣勢 補給切断・士気低下

---

Ⅳ. 戦略的評価(1943〜44上半期)

項目 内容

戦略転換点 連合が「防衛から反攻へ」移行。アイゼンハワー体制下で統一指揮完成。

兵站構築 遼東・樺太・北海道・九州を拠点化。補給線の二重化に成功。

士気 英米軍は安定。日本軍は再建、蝦夷軍は防衛実績で高士気。

政治 英米は東アジア戦線を主戦域に認定。欧州上陸作戦ノルマンディは棚上げ。

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戦略的帰結:1944年6月の局面

地域 状況

華南 連合防衛成功、英中が安定掌握。

朝鮮 南端(釜山)を保持、敵兵力約50万が北部に集結。

遼東半島 連合制海・制空権確立、上陸準備完了。

沿海州 ソ連守備隊約25万が防御構築中。補給はシベリア鉄道頼み。

この時点で、ソ連極東方面軍は約70万が前線に膠着。

連合側は「今叩けば全てを終わらせられる」と判断。

そして1944年6月5日、「アイアンフィスト作戦」発動命令が下る。

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