この世界のヴェルサイユ体制(1919年)
主要構成国と国際関係
国家 状況 特筆事項
英国 戦勝国、極東・中東に影響力保持 朝鮮と満州北部での優先権、日蝦同盟の調整役
フランス 戦勝国、ヨーロッパ中心 ドイツ賠償・ラインラント占領など史実通り
米国 戦勝国、極東補給・経済的影響力大 北太平洋・蝦夷への投資拡大、アジアの経済秩
序に影響
日本 戦勝国扱いだが朝鮮喪失 欧州派兵で名誉を得る、戦費負担なしで経済発展
蝦夷 戦争中立・北太平洋補給国 北樺太ロシア人自治区の国際承認、樺太全島蝦夷領の確
立
ロシア 内戦・赤化 西ヨーロッパとの関係は希薄、極東では蝦夷との対立
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極東の領土・勢力分布
1. 蝦夷国
• 北海道・樺太・千島・カムチャッカ半島南部を支配
• 樺太北部にロシア人自治区(自治権保障)
• 北太平洋で米英と補給・通信協力
• 国際的に「北太平洋安定軸」として承認される
2. 日本
• 朝鮮半島は英米の影響下
• 欧州派兵の評価で国際的信用を獲得
• 日本国内は重工業・造船業の戦争特需で好景気
3. ロシア
• ボリシェヴィキ赤軍が内戦支配
• シベリア極東は英米日蝦の管理下で混乱回避
• 欧州・中央アジアへの影響力は喪失
4. 英米
• 朝鮮半島・満州南部に優先権
• 北太平洋に補給路を確保、蝦夷への投資を通じて影響力保持
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領土処理・条約内容
1. ドイツ関連
• 山東半島は日本が旧ドイツ権益として獲得(史実通り)
• 欧州内領土問題は史実通りで、列強は維持・拡張
2. 極東・北太平洋
• 蝦夷:樺太全島・千島・北海道・カムチャッカ半島南部
• 北樺太ロシア人自治区の国際承認(自治権保障)
• アラスカは米国保有、戦前の北太平洋協力の見返りで譲渡済み
• 日本:朝鮮における優先権喪失、満州進出は制限
3. ロシア極東
• 内戦状態を事実上認定、国際社会は極東への干渉権を英米日蝦に分散
• ボリシェヴィキ政権との正式国交は後年(1920年代)に段階的承認
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蝦夷の戦後位置づけ
• 経済:米英資本流入で黄金期を迎える
• 軍事:小規模ながら北太平洋防衛・港湾警備で国際評価
• 外交:事実上の中立国だが北太平洋の安定軸として協商列強から信用
• 国際法上:樺太全島蝦夷領・ロシア人自治区の承認により、領土の正統性確立
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日本との関係
• 日蝦同盟は北太平洋防衛と補給協力を主眼に再確認
• 欧州派兵で日本は名誉・信用を獲得しつつ、極東での直接支配は控えめ
• 蝦夷と日本は戦争協力の結果、経済・安全保障面で互恵的関係を構築
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戦後秩序の特徴(史実との比較)
1. 北太平洋の安定は蝦夷主導
2. 日本は朝鮮喪失で満州進出も制限されるため、史実よりアジアでの直接支配力は低下
3. 英米は極東で優先権保持、北太平洋協力で蝦夷経済を利用
4. ロシアは極東以外で孤立・赤化、国際秩序に復帰できず
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まとめ
この世界のヴェルサイユ体制では、
• 蝦夷国が北太平洋の安定軸として国際承認され、経済・軍事的評価が急上昇
• 日本は欧州派兵で名誉と経済を得るが、朝鮮・満州進出は制限される
• ロシアは内戦・赤化で孤立
• 英米は極東での影響力保持と北太平洋の安定化に成功
となります。




