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アニメのモブキャラ奮闘記・・・  作者: 東洋ゼロ
第一章「皇女ですが魔術を極めます」
2/2

2 ルル皇女

 アニメヒロインの定義にも幅広いものがある。ラブコメだとなぜか俺にだけかまってくるクラス一の美女や、オタクに理解があって優しいギャル、異世界家だと鬼族が人化した美女、さらには森の中迷ってる男を助けてくれる耳の長いエルフなんかもいる。総合してこれらすべての要素を持つアニメのキャラがいるのだとしたら!やはりルル皇女と言っていいだろう 

 そんな世界一の幸せ者が主人公片切叶夢(かたぎりとむ)改めモブキャラに転生したバロンだ。身長は140センチくらいだろうか体重は瘦ている。顔立ちは金髪で透き通るような青い瞳。頭にはハンチング帽子が被さっていて服装はポロシャツに短ズボンと中世というよりも近代風だ。

 シャンデリア宮殿みたいなデザインの内装の中でルル皇女が食事をしてバロンはそれを離れた距離で立って眺めていた。ナイフとフォークを扱う姿は上品だ。視線を向けると「バロンも食べる?」「いけません王女様下々に向ける態度ではございません」とメイドのおばさんが制止する。オレは欲に負けそうになっていた「新入りボーっとしていないで庭の掃き掃除に出なさい」と声を抑えながらきつい目をする。「まあまあヨレンタバロンはまだ子供なのよ大目に見てあげて」「子供だからこそきちんと躾けるのです」とお局系メイドは反論する。「ああバロンこの後お話があります。メイド室へ来なさい」とやはりきつい目で言われる。

 「あなたは立場はわきまえてるの?」開口一番お説教が入る。美少女に言われる説教は大歓迎だがこのお局メイド長ヨレンタに言われるとただ不快である。「も、申し訳ありません。ヨレンタ様」「ここはソードルター国王室であなたは時期女王陛下になられるルル様の第一秘書じゃない。それなら自覚を持ってもらわないと」くどくどとお説教が続く「ハアだから私は反対だったのよ平民に秘書をさせるなんて」「ルル皇女様も何をお考えなのやら」「とにかくこれ以上粗相があったら国王陛下に進言してあなたを首にします」「まあ首になったら無事では済まないんだけどね」と言いたいことだけを言って「下がりなさい」と言われ下がる。クソお局がこっちは色々と混乱してるんだよ。(大体好きで秘書なんかやってんじゃないんだよ)と口にこぼした。

 (どうせなら騎士とかに転生してたらなもっと関われたのにな)んっそういえばあのメイド長言ってたなルル皇女に雇われたって‥‥だとしたらおかしい。時期女王陛下がただの平民を直接雇うなんてことはましてやアニメの内容とも全然違う

 「王女ですが魔術を極めます」でルル皇女とバロンの出会いは王家主催の狩りの途中魔獣が王都に攻めて来るんだそこで魔獣の人質になったバロンをルル皇女が助けてくれる。それが出会いで秘書になるのはもっと先の話なんだ。てっきりアニメ中盤辺りの設定に転生したのかと思ったが……どうなってるんだ物語が変わっている!!

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