難しげな表現でしょーもないことを描くのと、深遠なテーマを簡易なことばで表すのと──
さて、タイトルの二つなら、どちらがより高次元の『芸術』なのでしょう?
たぶん、『後者だ!』と答えるひとが多いのではないかと思います。
難しげなことばや表現を使って、たとえば『おっぱいって、いいよね』みたいなしょーもないことを書くよりは、たったこれだけで? みたいな簡易なことばで『美乳の深遠さ』を表現したほうが価値が高いと思われているような、そんな気がします。
また、テーマとしてもたとえば『人生って暇潰しだよな』よりも『人生の意義とは』みたいな感じのほうが格調高いと思われてるように思います。
そこに関して私が感じるのは、『そんなもんやり方次第じゃね?』です。
たとえば『クーラーがあるから現代人には夏がなくなってしまった』みたいなしょーもないことを描くにしても、それをそのまんま、しかも難しげな文学的表現で描いてしまったら、私は★1も入れずにスルーします。わざわざ読みにくい形にしてしょーもないことを描かれてもただ読みにくくてつまんないだけですから。
それをシンプルに、打首獄門同好会の『あつい』みたいに『あるあるw』で描かれたら、面白いので★4以上はつけます。しょーもないテーマに形が合っているからです。
でもしょーもないはずのテーマを『縄文時代はじつは現代よりも暑かった』とか、『やがて外は灼熱地獄となり、室内でしか夏を生きられなくなった人類を描いたSF』とかにまで広げれば、そしてそれが面白ければ(←ここ大事)、私は★5をつけます。
テーマについて『しょーもない』とか『深遠だ』とか誰が決めるんだよ? って思います。
クーラーの効いた部屋で縄文時代の夏を思ってみろよって思います。
何がいいたいのかよくわからんけど……。
また、難しげなことばと表現を使わないと『わかったつもり』に読者になられてしまうので、ハイデガーさんみたいにわざと深遠なことをわかりにくく書くことにも意味があると思います。
でも私としては、個人的には、難しげなことばと表現を使うなら、意味はなんにもないほうがありがたいです。そのほうがおかしな絵を鑑賞するように楽しめる。
結局このエッセイ、何がいいたいのかというと──
個人自主企画『純文学ってなんだ? 企画』、始めます。
純文学ジャンルを盛り上げたいという趣旨もあるにはありますが、どちらかというとホンマに『純文学ってどんなものか、作品で教えて?』みたいなのが主旨です。
『純文学ってこんな感じ?』みたいに軽い気持ちで構いません。もしくは『これが純文学だ!』『純文学とはこういうものである』みたいなガチなやつも歓迎します。あるいは『おまえらわかってねーな! 純文学なんてもんなは、クソなもんでいーんだよ!』『純文学なんてこの作品で粉々にしてやる!』みたいなアグレッシブなのも痺れそう。
とにかく、『純文学の定義』はせずに、各自にお任せする企画です。『私の純文学の定義』を書く企画ではなく、単に純文学の作品を投稿するだけの企画ですのでお間違えなく。
誰でもの参加をお待ちしております。期間は6/15〜8/31と長めに設けておりますので、面白そうだと思われましたら、是非あなたの作品で『純文学ってコレじゃね?』をお教えください。
お一人様3作品まで、一作品15万文字まで、旧作もOKとユルくルール設定しておりますので、お気軽に。あっ、R18だけは禁止しておりますが、エロいのも歓迎ですよ(*´艸`*)R15までなら
村上ハルキさんもおいでくださいませ。
あっ、ちなみに参加方法はタグに『純文学企画』と入れるだけです。6月15日より参加受け付けます。
それではこれより皆さんで殺し合ってもらいます……じゃなくて、よろしくお願いいたします。