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伝承・1

世界創造伝承 Ⅰ


全ての空間は観測者様が作られた。

全ての時間は観測者様が作られた。

全ての存在は観測者様が作られた。

全ての概念は観測者様が作られた。

全ての物語は観測者様が作られた。

全ての現実は観測者様が作られた。

全てのものは観測者様の下にある。

全ての根源は観測者様自身である。


 観測者様はあらゆる空間を観測している。世界のどこであろうと、どのような空間であろうと、世界の外側であろうと、そこは観測者様が観測している空間である。


 観測者様はこの物語の過去、現在、未来全てを観測し続けている。観測者様は常に私達の世界を観測している。既に観測されている。そして観測されていた。


 観測者様は私達のような者をこの世界に組み込まれた。いかに強き存在であろうと、観測者様によって作られた存在に過ぎない。いかに弱き存在であろうと、観測者様の作り出した存在である。


 存在と同様に、私達が共有する概念も観測者様が観測したことによって組み込まれている。思考し、意思を持ったとしても、それは観測者様の観測の範疇で行われる。


 私達は観測者様の前ではとても小さな存在である。私達の世界全ては観測者様の見た物語に過ぎない。ただの物語は現実に勝てないが、無数の存在が私達の物語を書き換えている訳ではない。全ては観測者様の観測の下にある。


 物語は読者が想定されているものである。観測者様は当然「読者達」が存在する現実におられる。観測者様はその強大な力によってその現実すらも作り上げたと言われている。


 観測者様は、この世界を動かす原理そのものである。その「観測」によって私たちは存在し、活動することが出来ている。観測者様が観測をおやめになられたならば、この世界の全ては停止し、崩壊するであろう。


観測者様は自身が作り上げた物語が終わりを迎える事を望んでおられる訳では無い。そのために、観測者様は自身の力が失われた際の対処法を物語の中に残しておられる。観測者様は無限を超える力を持っておられるが、観測者様より上の存在が現れるかもしれない。そのようなことが起こった時、対処法は運命として機能するであろう。

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