いつものより、凄くて……
「……セナ」
「は、はい、な、何ですか?」
「……体、拭いてもらっていい?」
私はベッドの上に座りながら、そう聞いた。
「あ、あれ、だから。拭いてくれるなら、後ろから、目、瞑ってもらうから」
「ふ、拭きます。ま、マスターからの、お願い、ですから」
そう言って、セナは私の後ろに座って、目を閉じてくれた。
それを確認した私は、今度こそ、服を脱いだ。
「セナ、お願い」
「は、はい」
私がそう言うと、セナは頷きながら、タオルを絞って、ゆっくりと私の背中に当ててきた。
「んっ」
私がびっくりして、変な声を上げると、セナの手も、ビクッとなっているのが伝わってきた。
「……ちょっと、びっくりしただけ、だから」
また変な誤解をされないように、私は直ぐにそう言った。
すると、セナは「はい」と頷いてくれながら、優しく背中を拭いてくれた。
「ま、マスター、前も、ですか?」
そして、しばらく拭いてくれたところで、セナがそう聞いてきた。
……前は、流石に自分でしたい……けど、セナがしたいなら、別に、いいけど。
「……セナがしたいなら、いい、よ?」
そう思って、私はそう言った。
だって、さっき、胸、とか、触っていいって、言ったし……
すると、私の言葉を聞いたセナは、私の背中にピッタリくっついてきて、お腹辺りをタオルで優しく拭いてくれた。
「……マスター、胸の所も、いいんですよね?」
「んっ」
そして、拭き終わったところで、セナは、私の耳元で囁くようにそう聞いてきた。
なんで、耳元で言ってくるの。……変な声、出ちゃったじゃん。
変な声を出しちゃったことに恥ずかしくなって、私は顔を熱くしながら、黙って頷いた。
頷いた後に気がついたけど、セナは目を閉じてるんだから、分からないと思って、声でいいよって言おうとしたところで、タオルを持ったセナの手は、私の谷間に伸びてきた。
「んっ、せ、なっ、目、とじてる、よね?」
「はい。閉じてますよ」
私がそう聞くと、また、耳元で囁くように、そう言われた。
恥ずかしくて、でも、それでいて、セナに触れられた嬉しさで、セナに色々された時みたいに、変な気持ちになってきそうになるのを我慢しながら、私はセナに拭いてもらった。
「マスター、胸も、拭きますね」
「えっ、も、もう――」
さっき、触っていいとは言ったけど、今、触られるのは、不味いと思って、私が「もういいよ」と言おうとしたところで、セナはタオルを持たずに、素手で私の胸を優しく、包むように、触ってきた。
「んっ、せ、セナっ、た、タオル、は?」
「……繊細、ですから、私の手で、綺麗に、しますよ」
そう言って、セナは私の胸を揉みながら、指の間で、私の胸の先っぽを挟むようにしてきた。
「せ、なっ、な、なんか、それ、だめっ」
いつも、セナに触られて、こんなことになってるけど、今回のは、なんか、いつものより、凄くて、怖い。
「大丈夫ですよ、マスター。私がいるので、安心して、可愛い姿を見せてください」




