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プロローグ 01

誠に勝手ながら、作者の都合により連載予定であった「虎の眼」を削除させて頂きました。


※本作品には、グロテスク・暴力的な表現(行為、言動)表現が含まれています。(1つのシーンとしては存在しませんが、性的な表現も含まれています)これらが苦手な方は、ご遠慮ください。


※作中での描写のように殺傷行為を行うことは犯罪となります。どのような事態となっても当方は一切の責任を負いかねますのでご了承ください。


※この物語はフィクションです。登場する人物・団体等は全て架空のものです。

(一部登場する実在するまたは実在した人物・地域等もございますが、あくまで設定上のものです)


※本作品には悪魔などが登場します。このテーマは宗教・思想によって解釈が異なりますので、これによって不快感を感じられる方はご遠慮ください。


長々と書きましたが上記をふまえた上で楽しんでいただければ幸いです。

「――それではMs.神代、次に詳細ですが……」


 ええ、と適当にあいづちを打つ私。

 受話器ごしから聞こえる事務的な台詞。声の感じからして、相手は初老の女性だ。


 私は今、春休みを利用して、イギリスはロンドンまで仕事をしにきているのだった。


 それにしても――ものすごく眠たい……

 電話の彼女の言葉は事務的なくせに、その声にはとても落ち着きがあり、とてもやわらかい、まるで子守唄でも聴いているかのようだ。


 落ちかけの瞼をベッド脇にある備え付けの時計に向ける。

 只今の時刻――深夜1時。

 私の故郷、日本では朝の10時頃だろうか?

 

 ちなみに、私は寝起きが非常に悪い。別に低血圧で朝に弱いと言う訳ではない、仕事の関係上、夜型の体質になってしまうからだ。しかも、長期の休暇ともなれば仕事を立て続けに入れてしまうので、どうしても昼と夜が逆転してしまう。


 春休み期間の朝10時といえば、本来であればまだ寝ている時間だ。さらに私は、時差ボケと言うものに非常に弱いのだ、幾度となく飛行機の中で寝る努力をしたものの、窮屈なシートに腰掛けながらではどうも落ち着かず、寝ることが出来ない。

 つまり私は、日本を発ってからほとんど寝ていないのだ。


「――代!Ms.神代!聞いているのですか!?」

 眠気で上の空の私に一喝が入る。

「えっ? あーはいはい、大丈夫ですよ! 町外れのアパートですよね?」

「まったく、お願いしますよ?」

「了解です」

 顔の見えない彼女に苦笑いをしながら返事を返し、電話機に受話器を置く。


(あーやっと意識が覚醒してきた……)

 目を擦りながら洗面所へと向かう。

「取りあえず顔でも洗いますか」

 蛇口からあふれ出す水を両手ですくい、顔全体に付ける。暦上まだ春とはいえ3月中旬、水はとんでもなく冷たい。雫が顔を伝い首筋へ触れると思わず身をすくめてしまうほどだ。


 タオルで押さえつけるように顔を拭くと今度は部屋の中央へ、そこで愛用の黒いコートに袖を通して、昼に取った食事の残りである、温くなったオレンジジュースを一気に飲み干す。


「よしっ!! 出発だ!」


 両手で頬を叩き、体に気合を入れ、ベッドの脇に置いてある、使い込まれ年季の入った革製の四角いカバンを持ち上げビジネスホテルの部屋を出る。

 エレベーターで3階から1階へ向かい、フロントに一声かけてチェックアウトは完了。またのご利用お待ちしています、というボーイの言葉を背に受けてホテルを後にした。


以前、初執筆・初投稿と書きましたが、最近になってプロローグだけ投稿した見つかりましたので訂正いたします。


見つかったものに各所に加筆、修正、変更を加え新たに投稿していくことにしました。


ご感想・ご指摘いただけたら幸いです。


今後とも宜しく御願い申し上げます。


秋山時雨

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