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使える魔法はセーブとロードとリセットです。  作者: ちさめす
小説世界 貴船町編
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31/45

貴船町⑦

ストーリー構成を大幅に作り変えました。※11/18

それに伴い、プロローグストーリーの追加&あらすじを変更したので、宜しければお読みくださいლ(╹◡╹ლ)


修正ばかりに気を取られず本編も平行して進めていきます。

今後ともどうぞよろしくお願いします!

エレベーターが開き、僕達は1階に出た。

二匹の黒い蝶も外へと羽ばたいていく。


「ロイ、魔物も魔法を使ったりするの?」


「使って来る魔物もいるよ。確かSPRIスプリの報告では人型の魔物が魔法を使ってくるそうだ」


「SPRI?」


「ああすまない。簡単に言うと、魔法や魔物について研究している政府の機関のことだよ。今ではどの町にも支部が置かれている」


「そのSPRIによれば、あの狼は人型じゃないから魔法は使わないということか」


「そうだな。ただ魔法を使っては来ないけど、魔物によっては特殊な攻撃をしてくることも報告されている。今襲ってきている狼型の魔物は、さっき見たように口から火を吹くって具合にな」


「なるほど」


(それじゃあ、あの魔方陣から出た水流の魔法は狼の仕業ではないのかな?)


「SPRIの情報は魔物に脅かされる人々にとってはとても大事な情報なんだ。だから誰でも閲覧は出来るけど、一つ大きな問題がある」


「どんな問題?」


「情報が圧倒的に足りてないんだ。町の周辺はあの魔物のナワバリだと分かっていても、これほど巨大な個体がいるという情報はSPRIにも無かった」


僕達が灯台の入口に着くと、シシドは敬礼をして僕らを出迎えた。


「ロイ!外に出るのか?」


「これからアカデミーに行ってくるよ。一応俺達もアカデミー生なんだ。ちゃんと働かないとな」


「俺達・・・ねえ」


シシドは僕を一目見る。

そしてすぐロイに視線を戻した。


(そういえばこのシシドって人、ここへ来た時には僕に見向きもしなかった。前のハルとなにかあったのかな?)


「そうだロイ、さっきクモン達がここに来たよ。なんでもレイリンのやつまた居なくなったらしいんだ。もしレイリンを見つけたらアカデミーに戻るよう伝えてくれないか?」


「相変わらずレイリンも変わってないな。分かった、途中で見かけたらそのまま連れて行くよ」


「助かる!じゃあ気を付けな!」


「ああ。シシドも警護頑張れよ」


シシドは敬礼をして僕達を見送った。


その横を、フードを被る何者かが通り過ぎていった。


◇◇◇


「アカデミーは東棟の中にある。このまま真っ直ぐ行けば着くはずだ」


「ロイ待って!」


「どうした?」


「この先は危ない感じがするんだ。なんて言うのかな・・・こう、水がぶわーって出てくるような」


「危ない?水?それは一体どういう意味だい?」


「ああえーっと、僕にも良く分からないんだけど、この交差点は危険な匂いがするんだ」


「危険な匂い?」


「そ、そうそう!だから別の道とか・・・」


「心配は要らないよハル。この辺りの状態は良いから近くに魔物はいない。あの見えてる東棟がアカデミーだからこのまま行こう」


「ああっと、そうだね・・・でも・・・」


(どうしよう、なんて言えばいい?答えないと次に進めなさそうだし、でもなんで知ってるのって聞かれるのはそれはそれで答えにくい・・・)


「ま、魔方陣だよ。ここを通ると水色の魔方陣が出てきて、大量の水が流れて来るんだ」


「水色の魔方陣から水?もしかして水護陣すいごじんのこと言っているのか?それなら大丈夫だよ。魔方陣が起動している間は必ず周囲に警戒標が設置されるんだ。見た限り標識は無いからここには敷いていないはずだ。今は少しでも時間が惜しい。ハル行こう」


「ロイ!待って!」


僕は進もうとするロイの手を引いた。


「ハル?一体どうした!?」


(このまま足を踏み入れたらさっきの二の舞になる!なにか、なにか方法はないか・・・)


僕は周りを見渡す。

すると無人の花屋に目が留まる。


「ロイ、ちょっと待ってて!」


僕は花屋の側まで行くと、隅にあった大きめの空の鉢を両手で掴む。

そして、交差点の中心を目掛けて振り回すようにして鉢を投げた。


ガシャリン!


鉢が割れる。

それとほぼ同時に水色の魔方陣が発動し、割れた鉢は水の中にのまれていった。


「おいおい、水護陣がなんで発動するんだ!?」


「ロイ!他の道から行こう!」


「ハル・・・?どうやって気付いた?」


◇◇◇


フードの女は彼らを見ていた。


(あの水流は・・・魔方陣かしら?でも、あの子達が発動したのでは無さそうね。・・・それにしても、あの魔方陣のマナのゆらぎは発動するまで私でも気付けなかったわ。黒髪の子はどうやって回避したのかしら?)


◇◇◇


花屋の屋上から、彼らを見下ろす者がいた。


「やっぱりそう簡単には止まってくれないよね。こうなればもう実力行使か」


赤い忍びの恰好をした女は、フラフープ程の大きさがあるチャクラムを構える。

そして、水流から遠ざかろうとする2人に向かって、そのチャクラムを勢いよく投げた。


文章も出来るだけ綺麗にしようと心がけてますが、細かいところの調整が難しい。

数字を漢字にした方がいいのかどうかでも悩んじゃう(☍﹏⁰)


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