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使える魔法はセーブとロードとリセットです。  作者: ちさめす
小説世界 貴船町編
29/45

貴船町⑤

区切るとこって悩むねლ(╹◡╹ლ)

次から主人公パートが続きます。


面白いと感じて下されば評価をどうぞよろしくお願い致します!

血濡れの男はイアと子の母親を背負い込む。


巨大な魔物が起こしている熱の嵐は今も容赦なく吹き荒れ、舞い上がる粉塵で男の視界は遮られている。


両手の塞がった男は素顔を歪ませながら歩き始めた。


緊迫した状況の中、一刻も早くここから避難することだけを考えていた男は、正面から誰かが来ていることにすれ違うまで気付けなかった。


(自警団もここから離れてるんだ。この子といい、ここの町には一体どれだけ肝のわった人がいるんだよ)


血濡れの男は振り向く。


「おい!この先は危険だぞ!」

「心配無用!熱いの好きなんだよね!」


粉塵で容姿は見えなかったが声は届いた。


「おいおい、これはもはや熱いってレベルじゃないぞ」


すれ違った人物は声からして恐らくは女だろう。


手負いを2人も抱える男が既に見えなくなった彼女を止める術はなく、彼は呼び止めるのを諦めて避難を始める。


そして気が付く。


強烈な熱気と粉塵を巻き起こしていた耐え難い灼熱の嵐が弱まってきていることに。


血濡れの男はもう一度振り向く。


舞い上がった粉塵は嵐が収まるにつれて晴れていった。

そして男は目撃する。


巨大な魔物が出していた火の玉はものすごい速さで縮小し、消滅していった。


「あれ程の火の玉が消えた?一体何が起きたんだ」


唖然とした男は魔物の傍で身構えている忍びの恰好をした女に気が付いた。


「まさか、彼女が消したのか?とんでもない量のマナが込められていたんだぞ?」


忍び装束の女は全身から白い煙を出している。


火の玉を失った巨大な魔物は、その空いた大きな口で忍びの女を威嚇する。

しかし、彼女は臆すること無くその魔物を真っ直ぐに見据えた。


◇◇◇


中央棟にて。

ナナミにカワモリを預けた僕たちはエレベーターに乗っていた。


「ロイ、この後はどうする?」

「まずはアカデミーに行こう。ここからは俺達にもコアが必要だ」


「そのコアってさ、身に着けると誰でも魔法が使えるの?」


「使用する分には誰にでも使えるはずだ。相性と練度によって強さは変わるけど、何も無いよりははるかにましだな。とは言っても、アカデミーコアの強さは知れているけどな」


「あんな大きな魔物に効果的に戦える魔法だといいな」


「そういやハルがコアを使用するところなんて見た事が無いな。どんな魔法なのか俺も楽しみだ」


エレベーターが1階に着く。

扉が開くと、中で留まっていた黒い蝶が飛び立っていった。


中央棟の1階部分は、入口の大きな扉に上階へ行くエレベーターと外階段への扉、他には柱と窓だけの広場となっており、そこにはびっしりと人々が避難していた。


僕とロイは壁沿いを歩いて入口へ向かう。

その様子をフードを深く被っている女が見ていた。


「あの黒蝶は・・・まさか、栞の所有者!?」


ゆっくりとフード外した女の表情は驚きで満ちていた。

設定がまだ決まってないリスト

・血濡れの男の名前

・ロイの魔法

・現実世界の主人公の名前


どうしようかなあ。

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