表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集  作者: かいばつれい
7/25

夏の気配

   「草刈り」

 天を目指した草たちは

 

 非情な鎌刃によって

 

 誰も天に達することなく

 

 刈り取られた

 

   「夏雲」

 はるか天空にそびえ立つ城は

 

 誰が建てたのか

 

 誰のものなのか

 

 誰にもわからない

 

 ただわかるのは

 

 それが

 

 塵と水と空気でできているということだけである

 

   「鳴かぬ蝉」

 もみの木にとまる蝉を見た

 

 彼は鳴いていなかった

 

 年々上がる気温が

 

 彼の鳴く力を

 

 奪い取っているのか

 

   「夏の気配」

 払暁

 

 ひぐらしの鳴き声に

 

 目を覚ましたぼくは

 

 夏の気配を感じ取り

 

 ふたたび眠りについた

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ