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詩集  作者: かいばつれい
4/25

夜更けの心緒

   「復活」

 すべてが消え去り

 夜を迎えた大地に

 一輪の

 小さな花が咲いた


 その花は


 静寂を耐え

 孤独と闘い

 己の花弁を

 闇から守り抜いた


 長い夜が明け

 金星と再会した花は


 朝の陽光を祝福し

 大地に色を蘇らせ

 凛然と咲き誇った


   「帰路」

 湿った空気が

 肌を震わせる


 すれ違った子供が

 雨が降らないうちに帰ろうと言った


 プロキオンの見えぬ空を見上げて


 眠りにつく町にぼくは消えた

 

   「月の海の夢」

 ぼくは裸足で

 豊かの海に立ち尽くしていた

 星のない夜空に浮かぶ地球を見つめ

 その美しさにぼくは

 玄武岩の海に

 一粒の雫を落とした

 

   「流星」

 流星がぼくに囁く

 動け瞬けと


 深淵に沈んでいくぼくを

 流星が引き留めようとしている

 

 ぼくは暗闇の底から

 弱りきった手をのばし

 流星の尾を掴んだ


   「探し物」

 どれくらい探しただろうか

 すべてを変える方法を


 変わらぬ日々は

 静かなる波音

 動物のいない草原

 出口のない洞窟

 人のいない町


 この日常に

 変革を! 

 刷新を!


 ぼくの探し物は

 未だに見つからない


 

 

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