表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/10

誘い

「ここが、 あなたの砦?」


目の前にあるのは木造の門。

木の杭が何本も刺さっている。


「俺のじゃない。

俺の親父のだ」


「へぇ。

あなたのお父さん。 

王様なの?」


「いや、 傭兵団の長だ。

俺はその息子」


「あら、ごめんなさい。

そうとは知らず。礼節を尽くすべきでした」


「いや、 いい。

帝国の娘に礼節を尽くされるほど、 できた人間じゃない」


俺は猪を引きずりながら、砦の門番に声をかける。


「ゼヴェールの息子、 ルキウス!

ただいま戻った! 門扉を開け!!」


「おう、分かった」


門が開かれる。


「おい、 お姫様。

とりあえず入れ。

客人としてもてなす」


「ありがとう。

じゃあ入らせていただきます」


中は槍や兜を持った戦士。

そしてその妻たちが市場を開いたり、訓練をしたりしていた。


「ここの雰囲気はとてもいいわね。

みんな平和そう」


「稼ぎはすべて戦で賄ってるがな」


俺はフレアを連れて屋敷まで行く。

途中でゼルデアスにあった。


「おい、 ルキウス。

どうした?女なんか連れて。

結婚でもすんのか?」


「違うわ!

帝国から来た客人だ。

親父に会わせる」


ゼルデアスは飲んでいた酒を吹き出す。


「ゲホッ、 ゲホ。

マジかよ。 何で帝国の人が」


「さっき聞いたが。

短時間で説明する自信がない。

知りたきゃお前も来い」


「おっおう」


そうしてゼルデアスも俺についてくる。

そして親父の元までたどり着く。


「おお、 我が息子よ。

どうした? 何かあったのか?」


「客人だ」


そして後ろにいるフレアに会わせる。


「おお、 ルキウスが客人を連れて来るとは……

しかも女。

今日は槍でも降るのかな?」


親父が皮肉交じりで言う。


「うるせぇよ」


親父は気にせず続ける。


「汝は何者だ?」


親父の問いかけにフレアが答える。


「私はフレアランテ・インフェルノ。

インフェルノ帝国、 ルゼーラ帝の娘です」


「これはこれは、 姫様。

よくぞこのような辺境の土地へ。

それで?

なぜこのような場所へ?」


「それは」


フレアは俺に言ったことをそのまま親父に伝えた。


「なるほど。

それでここまで……

お疲れ様です。

我々としてはこのまま帰すのも気が引けます。

しばらくこの大地を見て周ってはどうでしょう?」


フレアはしばらく考えていたが、決めたという感じで口を開く。


「いいですね!

よろしくお願いします」


おいおい、マジか……

しばらく居んのかこの女。

すると横にいるゼルデアスが話しかける。


「よかったな。

あの女の人、しばらく居るってよ」


「別に嬉しくねぇよ」


「へぇー」


「なんだ?」


「別に」


こいつ何考えてんだ?


「おいルキウス」


親父に呼ばれる。


「なんだ親父?」


次の瞬間。

親父は俺にとって衝撃な一言を言う。


「お前、 しばらくフレアランテ殿と行動を共にしろ。」


「あぁ!!」


親父なに言ってやがる。

俺は女に今まで縁がなかったんだぞ。

それを急に……


「良いですかな?

フレアランテ殿」


フレアは少し嬉しそうに答える。


「ええ。

よろしくお願いしますね。 ルキウスさん」


フレアはこっちに目配せをして、半笑いで言ってきた。


「ハァ。

分かった。 引き受けよう」


俺はそうして屋敷を出る。


「ねぇ。

何で不服そうなの?」


フレアがそう聞いてくる。


「まぁ、 言うならば。

面倒くさい」


「まぁひどい。

でもお父様からのご命令だものね」


「あぁそうだよ!

さっさとついてこい」


俺はこの砦の中にある施設を案内した。


「ここが温泉だ」


「へぇ、 私温泉なんて初めて見た」


どんだけ箱入り娘だったんだ。


「見たことねぇのか?」


「うん。

だって私の地域は火山地帯じゃないもの」


「この神樹の森は火山があるからな。

俺たちはこの森に助けられて生活しているわけだ


「へぇ。

本当にいいところね」


「なぁ。

なぜおまえはここに留まっている。

早く強力な従者を見つけなきゃいけないんだろ?」


「それならもう大丈夫。

もう見つかったから」


「あぁ?」


なに言ってやがるこの女?


「あなた、 私の従者として帝国に使える気はない?」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ